見出し画像

それぞれの基準の違いを知ること。

産まれてくる赤ちゃんの環境づくりのことで、夫と話し合いを行っていた。
しかし、なかなか、お互いの納得のいく着地点が見つからず、価値観を分かり合うこと、お互いの立場を理解することの難しさを実感する。

ちょっとしたことで、夫婦のすれ違いは起こりうる。
男性と女性とでは、根本的に性別が違う。
「育児」に差し掛かる場面で、役割や立場も大きく変化する。そして、初めてのことも多く、不安も感じやすい瞬間が多々ある。

そんな時、

「どうして分かってくれないの?」
「いや、そっちこそ分かってくれよ」


そんな風に、不満をぶつけ合うことになることもあるだろう。
その根っこにあるのは、分かり合えなくとも、寄り添ってほしいという気持ち。
それぞれの大変さ、苦労を少しでも感じ取ってほしいという気持ちがあるのだと思う。

感情のままに、お互いの正しさを振りかざすのは何の解決にもならない。でも、そんな風に自分も分かってほしいがために、自分の正しさを証明するために必死になったりもしてしまったことがある。そんなことを伝えたいわけではないのにな、と思いながら。

「どうして分かってくれないの?」と、そう自分が思ってしまった時、自分は相手のことを分かろうとしていたのか。相手に言うのであれば、自分はどうだったのだろうか、自問自答してみた。

分かろうとはしてみた。でも、実際のところ、分からなかった。
自分はお腹の中に赤ちゃんがいる。赤ちゃんが産まれてからのことも、いろいろと想像してみると、「こんなものが必要だ」「快適にするためにできる限りのことをしたい」と頭を駆け巡らせる。そして、平日は産休のため、ゆっくりと考えることもできる。
かたや、相手はお腹の中に赤ちゃんはいない。平日は仕事で、今後のことをゆっくりと考える時間もないだろう。

当然のことながら、自分の基準と、相手の基準は明らかに違う。
そして、違うことは悪いことではなく、自分の基準だけで考えるとすれ違うのも当然のことだと思った。

考えがズレてしまった時、お互いの考えを戦わせなくていい。
それぞれの基準がどこにあったのか、それを知る良い機会とも言える。

そもそも、違う人間なのだから。
だからこそ、おもしろいとも言えるんじゃないのかな。


サポートとそのお気持ちは、創作や家族の居場所づくりのために還元できたらと思ってます。