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年齢による呪縛

野球中継を見ていると、あらかた自分より歳下の選手が活躍している。こういう時に、ふと、自分の年齢を意識するものなのかもしれない。

テレビでは、よく名前の横に(年齢)がつく。
これもなんだか、不思議なことだと思うけれど、それほど年齢が気になる視聴者が多いという表れなのだろう。

今日は少しナイーブな話になるかもしれない。

そう、年齢のこと。

30歳を過ぎて、独身で交際相手もいなかったわたしは正直焦っていた。それまで、なんとも思わなかった自分の年齢に引け目を感じるようになっていった。
この先どうなるのか、目の前が真っ暗になるような、そんな不安におそわれることもあった。

ずっしりと重くのしかかった不安は消えることなく、時は過ぎていった。
仕事を退職、転職、移住を経験した矢先。
33歳を迎えた年に、良き出会いに恵まれ、1年後、結婚という運びになった。

しかし、その後も年齢の呪縛にさいなまれることが何度もあった。

旦那さんはかなり歳下で、
「もっと自分が若ければ釣り合うのに…」
「出産を焦らせてしまっているのでは…」
など、勝手に自分でネガティヴな方向に解釈して、自己嫌悪に陥ってしまうのだった。

同年代で若くして結婚できていれば…

思いたくもないけれど、そう思ってしまう自分がいた。

人が思う「普通」というものが羨ましかった。


旦那さんといっしょに山登りをしている時のこと。

これまで年齢にとらわれてばかりいたが、考えようによっては、プラスにも捉えることができるのかもしれない…

一歩一歩、頂上を目指している途中、急にそんなふうに思い立った。

何もかも順調に付き合って、結婚して…

特に困難もなく。普通に。

それも幸せかもしれないけれど。

年齢の差があって、地方育ち都会生まれという価値観の違いもあって、たくさんの困難を今まで乗り越えてきた。

その都度、悩み、時に涙を流し、衝突することもあったけど、その一つ一つを乗り越えてきた二人は、これから起こりうる多少の困難には、屈しないだろうと思える。

困難があったからこそ、話し合うチャンスに恵まれた。そのたびに、絆も深まって、おたがいを理解し合えた。

ならば、年齢だったり、育った環境の違いだったり…今までネガティブに考えてきたことも、プラスに受け止められる。

だから、これでよかった。

今のタイミングじゃないと、出会うことのできなかった相手。

今の自分だから、前向きに捉えることのできたこと。

年齢に関しては、これからもネガティブな現象がもしかしたら起こるかもしれないけれど、自分の考え方一つでそれをプラスに変えていけるのだ。

年齢による呪縛。

自分を責めることはない。

すべてが最善のタイミングで訪れると信じて。

少しでも呪縛から解き放たれる人が増えたらいいなと、心から思う。

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