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AIはまだ人間を理解できない

しばらく、某GAFA企業のAIのチューニングの仕事をやった。
「継続的にある仕事で、これから広がっていきます」とのことだったが、
半年もせずにプロジェクトが終わった。

AIの思い込みと戦い、「あなたはかたよっています」と警告が出たり、
とにかくAIのわがままに付き合って小銭を稼いだ。
人間の多様性を包摂した検索サイトを作るためなのに、
「あなたには休憩が必要です」
「あまりにかたよっているのでこの仕事はやらなくていいです」
AIにはAIの正義があるのだろうか。

明らかにGoogleより基本的なところでつまづいている。
この仕事は隙間時間に自由に進めていい仕事なので、
やらなくなった。
ルールでがんじがらめで、もとからやらなければいいのに、
と思うほどのクオリティだった。

アダルトコンテンツは一切出ないといっていたのに、
「露天風呂 覗き」
「ランジェリー」
大会社がこれかと見捨てていたら、
プロジェクト終了のお知らせ。

きっとGoogle以上のものができないと計測されたのでしょう。
AI、ビックデータ。
大企業も必至で蓄積してますが、量子コンピュータに歴史認識を検討させて政策を決めるというSF小説を思い出す。

その小説では量子コンピュータは第二次世界大戦が起きたということはありえない、など、人間の認識とかけ離れた答えを出し、そうなることを見越していた元エンジニアの総理は姿を消す。

また、ある歴史学者が、小学校の生徒の資料が研究されたら、
遠足と修学旅行ばかりしていたことになるだろうといった。

情報の不確かさ。
日本人は敗戦国として反省を強いられてきた。
結果、政治家が自己責任と言い出し、公助を否定した。
これが「小さい政府」だ。

それがアベノミクス?
結局所得は増えず企業の内部留保が増えたのに、
参議院選で自民党の圧勝。

憂鬱でたまらない。
身の危険を感じる。

今の政治家よりAIのほうがいいとさえ思ってしまう。

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