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これは小説です。

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勢いで初めてみました。 短編小説を投稿していく予定です。マガジン名悩み中。
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2021年12月の記事一覧

ある人間に興味を持った侵略者2

 私はその人間を観察した。
 人間の発明した器具で言うところの防犯カメラに近いだろう。もっともそれよりも目は多いし高性能であるし、ありとあらゆる機能を備えているので、私がその人間のそばにおり私がその人間の一部であり、家であり、世界であるところが近い。
 人間は労働をしていた。週五日、月曜日から金曜日まで日が出てすぐのころに家を出て電車とかいう面倒極まりない横長の乗り物に詰められながら会社に向かい。

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ある人間に興味を持った侵略者

 私たちは人間で言うところの200年ほど前にこの地球に降り立った。人間は私たちを攻撃し撲滅しようとしたが、ただの一度も人間が作ったモノの攻撃が通ることなかった。逆に人間が私たちを攻撃しようとした際に土地が傷つき、資源が減ったことの方が問題だった。
 原子力爆弾を使用したせいで日本という国は二度目の大きな被害を被った。哀れなことであった。人間たちは攻撃するのを止めると今度は私たちを神として崇めた。

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