【エッセイ】「私は恋愛小説を読まない」

あいみょんの「君はロックを聴かない」みたいなタイトルにしたかった。

正確には恋愛小説はほぼ読まない。

学生時代かじりつくようにして読んだ山田詠美も角田光代も、実際に恋愛してみるとそっちの方がずっと楽しくて、私は山田詠美よりも良い恋愛をしているんだと謎の自負を持っていた。

勘違い甚だしい。

視覚でしか感じ得ない小説と、五感で感じ取ることができる生の恋愛じゃ比較しようがないって話で。

結婚した現在だと、逆に恋愛から離れてしまっているという理由から恋愛小説を読んでもぴんと来なかったりする。
もっと生活に基づいた話のが、こう、迫ってくる感じがする。

そんななか、西加奈子の「白いしるし」を読んで、急激に思い出した。
恋は人をおかしくさせる。社会的常識人ですら心をぐちゃぐちゃにかき混ぜさせられる。
そんなことを思い出した。

ところで西加奈子って又吉と付き合ってるのかな。もしくは付き合っていたのかな。

お互いのカバー書いたりしてさ、なんだか怪しいよね。って会社とかならすぐ噂になりそうだ。


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