聞こえているのに聞き取れない

聞こえているのに聞き取れない障害「聴覚情報処理障害(APD)」についてTwitterに書いたら、いくつかいいねがきた。なんか嬉しかったので、それについて書く。

わたしは恐らくこの障害を持っている。音声としては聞こえているのに、意味のある言葉として聞こえてこないことがよくある。

たとえば
「こんにちは」が
「k⚫⚫に⚫⚫a」と聞こえる感じ。

日本語なのに、穴だらけのローマ字に聞こえる感じ。

特に強く出てしまうのは
・緊張しているとき(安心してないとき)
・疲れているとき
・イライラしているとき
・睡眠不足なとき
・初対面の人が相手なとき など。

相手の滑舌が極端に悪いとか、通信状況が悪いとか、雑音が多いとか、早口とかは、書くまでもなくもちろん聞き取りにくい。

そもそも人付き合いやコミュニケーションが得意ではないし、この影響もあるしで、自分としてはコミュニケーションになかなか難があると思ってる。

聞こえないというのは、なかなかのハンデだ。初対面の人とzoomで話すのとか、まぁまぁハードルが高い。相手の話し方の癖やスピードに慣れていない場合、相手の言ってることの半分くらいしか理解できない。半分くらいしか理解できない状態で会話するので、会話がめちゃくちゃズレることはないにしても、的確な返答はできなかったりする。頭の中で「カタコトのローマ字」を「日本語」に修復する作業が発生するので、時間にもロスがある。何度も聞き返すのも不自然なので、「はい、そうですね~」「考えておきます」などと誤魔化してしまうこともある。

聞き取れないのはハンデだ。そもそものコミュニケーション能力が普通だったとしても、聞き取れないことにより、コミュニケーションレベルはかなり下がる。

そのことを改めて自覚した。

だから慣れた相手のことは大事にしないと…と思った。安心感があり、かつ相手の声や話し方の癖がインストールされていれば、ほぼ普通に聞き取れる。特に不便を感じることもないし、たまに聞き取れなくても何回か聞き返せば済む。

あぁ本当に、生きていく上で「慣れている人」を大事にしないと。人見知りとか、人見知りを克服すればいいとか、そういう話ではないのだから。聞き取れる相手や環境を大事にしないと。

職員室やオフィスではほぼ確実に働けない。在宅勤務ができる今の働き方を、きっといつまでも続けるのだろう。

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