「働く」のモチベーション

旦那と話したテーマ。働く上でのモチベーションは何?という話。

結論、わたしの「働く」のモチベーションは、「働きたくない」である。論理として壊れているかもしれない。

新卒でフリーランスになったのも、働きたくないから。「働きくないけど働かなきゃいけない」という矛盾を解消するギリギリの手段が「場所と時間が自由な環境で、顔も名前も分からない人から仕事をもらうこと」だった。バーチャル感が強ければ、平気かもしれないと希望を抱いた。

この頃は人間全般への怯えがあったので、とにかく人と関わる仕事を避けたかった。でもほとんどの仕事が人との関わりが必要だった。

ネットで検索してたどり着いたのが「アフィリエイト」や「Webライター」だった。

顔も名前も分からない人たちからネット経由で仕事をもらい、千葉の田舎のシェアハウスで暮らしていた。文字数がお金に変換されるのは不思議だった。日中は詩を書いて、夜の12時から仕事をしたこともあった。

「場所と時間が自由な環境で、顔も名前も分からない人から仕事をもらうこと」は秒で叶い、そこから1年半ほど続いた。

だが「自由だけど、やりがいを感じられないのは嫌だな」という気持ちがわいてきた。顔も名前も分からない人とお互い気楽に仕事することはできたけど、人間的なつながりは感じないし、事業への共感もとくにないし、というか事業の全体像をよく知らないし、誰にどのように役立っているのかも謎だし、満足感を得られなかった。

そこで次に取り組んだのが「好きな事業をやっている知り合いの仕事を手伝わせてもらう」。

人間的なつながりを感じ、事業への共感もあるので、やはり気分としては良かった。進歩。

また欲が出てきた。

「これにコミットしたいから、ちゃんとお金が欲しい」という気持ちになった。好きな事業の手伝いは、最初は月3〜5万円で受けていた。やりがいはあるけど、それだけでは食っていけないから、結果的に他の仕事に時間を割かなければならなかった。

この状況にモヤモヤしたので、この仕事だけでも食っていけるようにしたくなった。それで会社員として雇ってもらうことにした。

うん、ここまでつねにいい感じに見える。

やりたかった事業に会社員として携わることができて、なかなか良かった。しかも勤務は週3日のみ、フルリモート。条件で見てもいい感じだ。

しかし何年か経つと、メインの事業が徐々に変化した。そのあたりから、やりがいというか、モチベーションを保ちにくくなった。

また組織も大きくなり、最初の頃のような「会社員なのにほぼフリーランス」な働き方はしにくくなった。

それで「もっとやりがいを感じたり、モチベーションを保てることをしたい。そして再び自由度の高い状況に持ち込みたい。」と思って退職した。

で、占いの活動をしている。

ここで出てきたのは「いきなり占いだけで食っていくのはなかなかハードだ」という気持ち。分かっていたからいいんだけど、やはりクライアントワークや雇用される形とは頑張りの種類が違うよなと改めて思った。

今は「苦痛の少ない仕事」と「やりたいこと」を組み合わせて生きられたらいいかなと思っている。ひとつの仕事にすべてを求めずに、分散させる形。

働き方の正解なんてないし、まだまだ実験の途中段階。

「週5フルタイムの会社員」はやらないだろうし、大きく稼ぐこともないとは思うけど、働き方のバランスはまだまだ分からない。定まらない。

苦痛が少なくて、やりがいがそこそこあるライスワークづくりと

やりたいことを詰め込んだライフワークがつくれたら嬉しいけど、

ライスワークはひとまず「苦痛が少ない」のみ達成できたらいいかな。

いきなり完成体にはならないだろう。ましてやまだ30歳。もしもここで理想が完成したって、残りの人生それをキープできるとは思えない。

大きなくくりで見たら、つねに前進している。働き方や収入などの条件面だけを見たら上下しているように見えるかもしれないけど、本人的にはつねに前進している。

ここまで書いて、最初のテーマに戻る。

「働く」のモチベーションは「働きたくない」。

自分の働きたくなさを「働きたくない」の一言で片付けるのが好きじゃないのは、こういう過程があるからだ。

自分の中の「働きたくない」は、「10億円あっても絶対にやりたい仕事はありますか?ないですね?」に近い。

10億円あったら、美味しいものを食べて、旅行して、やりたいことがあれば「無償でやります」と言うだろう。人手不足の知り合いの仕事を手伝ってみたり、無料で占いをしたり、するんだろうか?

庶民のわたしは、その「無償でやります」と言えるくらいのものを仕事にすればいいのだろうけど、そこまでのものは現状ない。あったとしても、難易度やお金にするハードルの問題で二の足を踏むだろう。

無償でもいいからやりたいことって何だろうね。「本当にお金が不要な状況」になったことがないので、考えるのが難しいな。

ただただ受け身になって、サービスを受け取るだけのような気もする。

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