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クラブオーナーにとっても投資価値の高いBリーグでありたい!!!

クラブオーナーにとっても投資価値の高いBリーグ、クラブでありたいと思っています。端的にいうとクラブ経営が事業として成り立ち、利益をあげることが可能な状況であるということです。

パトロンのような存在がいることで芸術やエンタメが存続できた歴史もあります。夢があるから、好きだから、事業規模からリスクは低いからなどという理由で投資対象になることも当然あるでしょうし、否定もしません。スポーツも欧米のようなビッグオーナーが大きな資金を投じることもあります。マーケットが成熟していることでオーナーになることがビジネスになることもあります。

日本だとプロ野球も親会社依存の時代もありましたが、今では収益性、広告価値、本業へのシナジー効果などが高い球団がいくつも存在しています。つまりオーナーにとっても投資価値の高い状態ですね。素晴らしいと思います。

昨今のBリーグは、積極的なオーナーチェンジ、つまり投資対象になりつつあり、クラブ保有を希望する優良企業も増えています。これはほんとうに嬉しいことです。クラブを保有して地域を盛り上げよう、価値を上げるために投資をしよう、将来構想で新B1を目指そう、ということで資金を投下いただくことはクラブ、地域の活性化、発展に短期的には必要不可欠です。他方、長期的には価値の高いクラブを創る過程でオーナーの支援レベルを引き下げる、営業努力により地域や県外からの収入を増やしていくことで収支バランスを改善していく必要があると思っています。

クラブオーナーの支援体制を徐々に抑えて、クラブ経営現場が自立していけるように仕向けていくことは本当に大切です。いつでも資金的援助を受けられる状態では間違いなく現場は弱くなります。結果的にファン、パートナー、地域との関係性も弱まります。危機感を持って必死になる現場を作ってこそ投資価値の高いクラブに繋がっていくと信じています。

(オーナーの支援体制=スポンサーフィー)として直接的に支援する額の大小というのは、企業の規模感にもよるので一概には言えません。社会貢献予算としてこのくらい、Bリーグで強いチームを作る価値は〇〇くらいはあるのでこのくらいの支援は許容できる、クラブ価値が上がれは本業とのシナジーとの兼ね合いで合理的な説明ができる、などと感覚は、それそれのオーナーにより異なると思います。

クラブに支援していただけるオーナーには感謝しかありませんが、長期的にはクラブ経営現場の強化、さまざまなクラブ保有価値の積算ではなく、経営数値上もグループに加えて良かったと思っていただけるようなBリーグにしたいと個人的には思っています。過剰は投資をやめてほしいということではなく、きちんと利益のあがるBリーグ、それこそが事業継続、健全性の観点からも大切なのでそんな世界を創るためにも一緒に力を合わせていきたいです。

クラブオーナーにとってクラブを保有する意味、意義は多種多様だと思います。オーナー企業の連結決算にインパクトするような利益を獲得することが全てではありませんが、クラブオーナーをしながら多額の資金を拠出し続けているだけでは、完全なるメリットとは言えません。

様々な観点ありますが、クラブオーナーにとってクラブを保有して良かったなぁ、となることの重要な要素の一つとして、自走できる経営現場を創り上げることだと思います。愛あるクラブ支援と現場強化のバランスを併せ持つオーナーと応えるクラブが増えていくことを願っています。

リーグとして、オーナーの支援レベルの強弱だけではなくクラブの経営現場の努力が実る、努力することに価値を見出せる、そんな環境を創り出すことで真の成長軌道を目指したいと思います。


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