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北海道の雄大な大地と偉大な選手の引退 島田旅第一回

とにかく旅が好きすぎる島田慎二がお送りする、"島田旅"。スポーツ×地域というテーマで、毎回1つの都道府県について書いていきます。

最初に取り上げるのは日本最北端の地、北海道です。そして北海道といえば、この話題に触れないわけにはいきません。

折茂武彦選手、引退

9月30日、レバンガ北海道 折茂武彦選手の現役引退が発表されました。

いくつか記事を貼りましたが、折茂さんとは同学年社長ということで何度も対談させてもらいましたし、プライベートでも仲の良い友人です。そして私が最も尊敬している経営者の1人でもあります。

選手兼任社長でありながら1部リーグの主力として活躍し、49歳まで現役選手を続け、クラブ経営をしっかり起動に乗せている。選手と経営のどちらかに集中したとしても成功するのは簡単ではないわけですから、本当にとてつもないことです。日本スポーツ界に"レジェンド"と呼ばれる選手はたくさんいますが、彼は歴代の"レジェンド"の中でも相当上位の"レジェンド"でしょう。

アウェイのレバンガ戦はレバンガブースター独特の熱さが強烈に印象に残っています。レバンガ北海道というクラブは、折茂さんが選手としても経営者としても引っ張ってきた。彼の選手として最後のシーズン、さらに熱い声援を送ってくれることと思います。

スポーツの持つ力はポジティブなエネルギーを生む

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折茂さんとは2018年9月の北海道胆振東部地震、そして2019年9月・10月に起こった台風被害への義援金を集めるチャリティ企画もさせてもらいました。第一回のコラボは「それぞれのTシャツを販売し、売上数で負けた方が勝った方の1日付き人をする」というバラエティ色が強いものだったのですが、そこから災害支援企画に発展させられたことは本当に素晴らしいと思います。企画を進めてくれたスタッフ陣にも感謝です。

2018年のコラボの際には一緒に地震の被災地を訪問させてもらいましたが、レバンガ北海道が地域になくてはならないクラブになってきていると強く感じました。

日本という国は、地理上どうしても地震や台風などの災害が起こる場所です。もちろん災害など起こらないことを祈るばかりなのですが、現実的には毎年どこかで起こってしまう。そんなとき人々に力を与える1つの手段がスポーツであると私は思います。

被災者がその日寝る場所、食べるものさえ困っているという状況では、スポーツにできることは少ないかもしれません。しかし、クラブや選手が物資を支援したり、被災地を訪問したり、義援金を呼びかけることで、スポーツを取り巻く人々を巻き込んでいくことができる。

そして被災者の気持ちに少し余裕が生まれてきたところで、応援しているチームの試合を見て元気が出るかもしれない。訪問した選手の活躍を見て嬉しくなるかもしれない。生活が元に戻った後も、スポーツが日々を過ごすエネルギーになってくれるかもしれない。

スポーツが普段から地域に根ざしていくことで、そのポジティブな力は何倍にもなります。災害支援というのはスポーツの担う大きな役割の一つと言えるでしょう。

北海道×スポーツのポイントは"広さ"

さて、北海道にはバスケットボール B1のレバンガ北海道、プロ野球の北海道日本ハムファイターズ、Jリーグ J1の北海道コンサドーレ札幌と、バスケ・野球・サッカーという三大球技のトップリーグに所属するチームがあります。三大球技=事実上日本の三大プロスポーツと言っていいでしょう。

また、トップチームの所属選手全員を北海道出身者で揃えているフットサルのエスポラーダ北海道、野心溢れるバレーボールのヴォレアス北海道もありますし、もちろんスキー、スケート、カーリングなど北国ならではのスポーツも盛んです。

経営視点での北海道におけるスポーツの注目ポイントは、雪もそうですが、北海道の圧倒的な広さではないでしょうか。

地図上で北海道を本州に重ねると、関東をすっぽりと覆い、端は愛知、別の端は新潟まで達します。他の地域では考えられないような距離の場所までがホームエリアなのです。

その広さの土地に約500万人が住み、そのうちの約200万人が札幌市に集中している。札幌にたくさん人がいるんだから、札幌に集中すればいいじゃんと考えるのは簡単です。ですが実際には2016年にコンサドーレ札幌がチーム名を"北海道コンサドーレ札幌"に変更し、ホームタウンを札幌市から"札幌市を中心とする北海道"へと広域化しました。

北海道日本ハムファイターズも様々な施策で北海道全土にアプローチしていますし、2018年にはメインマスコットであったB☆Bが球場を離れ地域貢献活動を中心に活動すると発表されました。これはおそらく日本のみならず世界スポーツ史上初の試みだと思います。(彼のブログを見ればわかりますが、札幌ドームから距離のある地域に関する発信が非常に多いです)

試合が行われる場所から6~7時間かかる地域でプロモーションを行って、どれだけ観客動員が増えるのか。もちろん、その距離を毎試合観に来てくれというのは現実的ではありません。しかしそれぞれの地域でパブリックビューイングを行ったり、グッズを通販で買ってもらったり、スポーツに寄り添ってもらう手段はいくらでもあるわけです。

何より、北海道の方々は北海道に対する郷土愛が非常に強い。自分の住んでいる地域以外でも貢献している様子を見て、ますますスポーツへの愛着を深めていくという効果は大きいと思います。直接的な観客動員に結びつかなくても、北海道全土で活動すること、オール北海道で頑張ろうというスタンスは非常に大事なのではないでしょうか。

北海道のオススメスポットは"圧倒的な大自然"

日本中、世界中を旅してきた私ですが、北海道のスケール感はやはりとんでもないです。もはやここはカナダあたりなんじゃないかと思うほどの地平線の彼方まで広がる大自然は、圧巻の一言。

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阿寒湖、摩周湖を経由して、

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知床半島へ向かう、というのが私のオススメです。世界遺産は伊達じゃない。ただそこにいるだけで自然に包み込まれるような体験はなかなかできません。

……もちろん知床半島の自然が凄いのは誰でも知っているので「島田、そんなもんかよ」と思わないでくださいね(笑)いろいろ見て回った上で、凄いな、文句なしにオススメできるな、と思っています。有名な場所は有名になる理由がちゃんとあるということですね。

有名ついでにもう一箇所。

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木で書かれた「北の国から」。コミカルで思わず撮ってしまいました。

ドラマ"北の国から"で使われた富良野各所のロケ地巡りもオススメです。ドラマを観たことのある方には文句なしにオススメですね。最後の放送が2002年なので、今の高校生は観たことがないのだと思うと時の流れを感じます。

北海道のオススメグルメはジンギスカン

これまたベターですが、北海道といえばジンギスカンでしょう。羊肉が苦手でなければぜひ食べてほしいです。中でも私がオススメするのは、北海道ジンギスカン 羊肉専門店 七桃星 (なもせ)。折茂さんがプロデュースするお店です。忖度か!と言われてしまいそうですが(笑)本当に美味しいんですよ。

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写真に写るのはレバンガ北海道 横田CEO。いい笑顔ですね。対戦相手となるチームのスタッフとは、試合が終われば食事をすることも多いです。
スポーツ興行というのは基本的に対戦相手がいなければ成立しませんので、大きな視点では共に歩んでいく仲間。過度に馴れ合うことはありませんが、情報交換も兼ねてコミュニケーションを取るのはいいことだと思っています。

折茂さんにも北海道のオススメグルメをお聞きしました。まず七桃星のタレを味わって欲しい!と仰っていましたが(笑)それ以外では回転寿司 トリトンを挙げられました。リーズナブルで、トロサーモンがおすすめとのことです。東京のソラマチと池袋にも店舗がありますね。

また、近年メジャーになった北海道グルメといえばスープカレー。折茂さんのオススメはアジアンバー ラマイ。オーソドックスでおすすめとのことです。こちらは横浜と大阪にも店舗があります。


"島田旅"、次に訪れるのはあなたが住んでいるところかもしれません。

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