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チームスタッフ契約から選手登録に切り替わるメカニズム

Bリーグは、チームスタッフとしてBリーグ登録された者を、同一シーズン中は選手としてBリーグ登録を行わない、という規約があります。

チームスタッフ登録としながら、怪我をした選手の代わりに選手登録を可能とすることは、事実上外国籍選手をプラス1名抱えているような状況であり、資金力のあるクラブが優位になることを避けたいという理由からです。

しかし、チームスタッフとして契約を発表しているものの昨シーズンまでBリーグでプレーしており、まだまだプレーできる年齢やレベルから勘案すると違和感をファンの皆さまが感じるケースは時折発生しています。

このような状況は、チームスタッフとして発表しているものの、Bリーグ登録していないケースがほとんどです。つまり、契約と登録は同一ではないのです。よって、シーズン中に選手登録がルール上出来てしまいます。

チームスタッフ契約した者は全て、そのシーズン中に選手登録できないルールにすれば良いではないかと思われる方もいるかもしれません。しかし、フロントスタッフ、場合によっては、親会社の社員などどこまでいっても追いかけることが出来ない現実があり、このようなルールにしています。

外国籍選手を4人登録にしてこのようなケースを無くすことも検討しましたが、昨今の円安によるクラブ費用負担を鑑みて断念しました。万が一、費用を受け入れたとしても、プレー機会がほぼない選手が多数発生することが予想されます。その選手のストレスは過大であること、チームマネジメントにも影響を与えるという現実的な想定もありました。

コロナ禍の課題であった渡航制限やビザ取得期間は日常に戻りましたので、ケースとしては減りましたが、時折見受けられます。本当にチームスタッフとして考えてる、怪我のリスク対応、外国籍選手3名登録に割って入るまでの評価を勝ち得ていなくても帰化を検討しているなど、様々な可能性は想像はできます。

現時点でリーグの対策としては、ここまで記述したことを各クラブでも認識しつつも、ファンの皆さまが???になるような契約、発表は決してリーグの利益にならないため、お互い牽制し、自主規制を働かせようと決めています。しかし、クラブ代表も頻繁に代わりますので、継続的な浸透を図るべく警鐘を鳴らしていきます。

また、リーグとしても前述したような課題に抵触していると見受けられる場合は、契約書の提出や専門家に確認しながらビザの取得を行なっているかなどのヒアリングを行い、コンプライアンス、規約違反に該当するか確認しています。

結びに、チームスタッフ登録だからわかりにくく、練習生ならどうかと聞かれることもありますが、練習参加のための物品支給、旅行費、練習参加による負傷時の治療費の実費相当を超える手当の支払い、もちろん報酬を支払うことを禁じられているので、該当することはほぼありません。

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