見出し画像

Vol.13 わたしの不動産人生 ~新米エリアリーダー編~

こんにちは。
nUe(ヌエ)株式会社の今井です。
Vol.12では組織崩壊の危機をきっかけに組織が一度崩れかかりましたが、逆にそれがきっかけでチームプレイが生まれ、組織としては徐々に今までとは違う形でまとまってきました。
その後、突然訪れたエリアリーダーの任命Σ(・□・;)
S部署に来て1年足らずのまだまだひよっこだった私に突如訪れた重責。

■ボスから打診があったエリアリーダーのオファー

S部署に来てから、あっという間に怒涛の1年が過ぎていきました。
私自身の退職間際まで追い詰められ、その後組織崩壊による瀕死の状態陥るなど、今思い返してもジェットコースターのように激しい日々でした(;´・ω・)
そんな中でも徐々に受注棟数も回復し、私個人としても月で2棟以上は受注できるようになり、私の下にも後輩がつくようになりました。
その頃、組織は変革期を迎えており、それまで1事業部制でプロデュースチームとデザイナーチームで分かれて運営していたのですが、営業と設計の隔たりを無くす目的で、エリア別に3チームに分け、1チーム内でプロデュースとデザイナーが所属し、チーム単位で受注と売上を管理していく体制に切り替えていきました。

今まではボスのワンマン体制による弊害が浮き彫りになってしまったため、組織として強固にしていくためにはチーム内でボスの役割を担える人財育成の創出が急務でした。
私はようやく一人で受注も取れるようになってきたため、営業の主力として埼玉中央エリア(さいたま市中心のエリア)のプロデュースチームに配属されました。

しかし、、、
私が所属していた埼玉中央エリアは初代リーダーだった先輩が、エリアチーム発足して間もなく突如退所という事態に陥りました(;´・ω・)

私が所属したチームはまさかのエリアリーダー不在のチーム体制となってしまいました、、、( ;∀;)

またしても自分の運命を恨むばかりです(笑)

果たしてどうなってしまうのだろうかと思っていた矢先、私はボスに呼ばれました。

ボス「おおぉ、いまい~。相談があるんだけどさ~(*´▽`*)」
自分「はい(;'∀')。なんでしょうか?(きっとチーム運営のことだろうな、、、)」
ボス「お前がエリアリーダーになってもらえないかなって思ってさ。」
自分「(ちょっと沈黙)(・・?。わたしがですかっっっ!?!?!?」

まさかの予想だにしていなかった、不意打ち的な打診でした。
私がエリアリーダーとしてチームを率いるなんてぜっっったいに無理\(゜ロ\)(/ロ゜)/

いわば小規模版S部署みたいなことなので、デザイナー陣も束ねてチーム運営だなんて!

しかも私はまだS部署の営業としてひよっこ状態(・Θ・)ピヨピヨ♪
そんな私がをチーム運営をやるなんて、一瞬にして組織崩壊まっしぐらみたいなものです。
どうにかこのオファーを断らねば(; ・`д・´)

自分「ボス!さすがに無理がありますよ( ;∀;)」
ボス「どうして?お前ならできると思ったんだけどなぁ。」
自分「埼玉中央チームはデザイナー陣には重鎮の方もおりますし、しかも設計のことも分からなければ、工期や売上管理を1年ちょいしかいない私には重荷すぎてやれないですよ( ;∀;)。まだ設計のAさんの方が良いのではないですか(;´・ω・)」
ボス「たしかにそうだよな~(;´∀`)。けどデザイナー陣は営業知らないから、俺は営業経験ないやつをエリアリーダーに任命したくないんだよね。絶対達成できないじゃん。」

いつものボスだったら、

「おまえ!やる前からできねぇなんて言ってんじゃねぇ!」

と言われるかと思っていたのですが、さすがに私には重責すぎたのか、そういう感じではありませんでした。

ボス「分かった。そしたら、俺も事業部長としての仕事もあるから、営業面は今井の方でなんとか頼むよ(*’▽’)」

ボス自身もデザイナー陣とのコミュニケーションの難易度には理解があったため、無理強いはしなかったのかもしれません。

ひとまず、ボスが兼任でエリアリーダーになる方向で、このオファーは辞退する方向で話がまとまりました、、、(*´д`)エガッタエガッタ…

■エリアリーダーの覚悟を決めた瞬間

ひとまずはエリアリーダーにはなりませんでしたが、期待がある以上はエリアリーダーとして、いつかは堂々と胸を張れるよう、組織経営のことを勉強していこうと思いました。

更に運が良いことに、埼玉中央チームには元設計リーダーの先輩Nさんがプロデューサーとしてチームに加わってもらえることとなりました。
N先輩は設計工期管理を管理職として経験していただけに、私はとても心強く感じておりました。
私は営業面を、設計工期管理はN先輩が共同で行えば、少なくとも兼任でエリアリーダーをやっているボスにおんぶで抱っこ状態にはならないのではないかと思いました(; ・`д・´)

そこで、N先輩と二人で話し合いました。

自分「実はボスからエリアリーダーのオファーがあったんですよね(;’∀’)」
N先輩「ホントに!?それは今井くんには無理があるよね。」
自分「しばらくはボスが兼任という形なので、私とNさんでできることをやっていこうと思うんですよね(; ・`д・´)」
N先輩「そしたら、俺もこの歳で営業になるとは思わなかったからどれくらいのことができるか分からないけど、今井くん一人は明らかに負担だろうから、設計側の管理面のことは俺に任せて!」
自分「ありがとうございます!!」

こうして、私は心の中でエリアリーダーになるための準備をして行こうとこっそり思うのでした。

そこからエリアリーダー不在でチーム運営が行われることになりました。
ボスは事業部長兼埼玉中央チームのエリアリーダーとして、会議や報告書関連はボスの名前で行われますが、それに必要な資料や計画は私に仕事として依頼されるようになりました。

ボス「いまい~。悪いんだけど、次の会議で来期の事業計画表を発表するんだけど、その資料のたたきをつくっておいて~(‘ω’)ノ」
自分「は、はい!分かりました!でもどうやって作ればいんですか(;´・ω・)」
ボス「簡単な資料だから、大丈夫だよ。俺が言った数字を表にしてまとめておけば良いからさ。とりあえず来月あたりで一回見せて(*’▽’)」
自分「わっ、わかりました(;’∀’)」

その時点でボスは私がエリアリーダーにさせることを諦めている感じではないってことですよね(;´∀`)

ボスからは事業計画表のデータと過去の資料を受け取りましたが、今まで事業計画表なんか作ったことなんて無かったため、早速N先輩に相談をしました。
しかし、N先輩も初めての営業で四苦八苦していたため、あまり相談できるような感じでありませんでした。
とりあえず、たたきは私が作るしかないと思い、N先輩に細かなところを教えてもらいながら、完成したら一度打合せする方向で、とりあえずは営業活動に専念してもらいました。
営業活動しながらだったので、とにかくきつかったのを覚えています。

休み返上、睡眠不足ではありましたが、過去の会議資料を見ながらなんとか形になりそうなものができあがりました。
しかも事業計画表はグループ本社会議で使用されるものなので、変なものをボスに渡せないというプレッシャーを感じていたため、内心かなりビビッていました( ;∀;)

「ふ~(;´・ω・)。とりあえず、なんとか形になったなぁ。」
「これでN先輩と擦り合わせしよう。」

N先輩とお昼ご飯を食べながら、打合せすることになりました。

自分「とりあえず、たたきをつくったので見てもらって良いですか(;´・ω・)」
N先輩「・・・(じっと資料を眺めている。)」
自分「・・・(; ・`д・´)。(何か大きく間違ってるか心配している。)」
N先輩「・・・ふぅ。良いんじゃん。これで。(心ない感じ)。」
自分「え!?Nさんからは何かないんすか(; ・`д・´)」
N先輩「いまいくん、悪いんだけど、全然頭に入らなくてさ。ちょっと協力できないわ。」

衝撃的な一言でした。

ともて焦った私は、どういうことかと問いただしたら、Nさんは慣れない営業に悪戦苦闘しており、協力すると言ってみたものの、精神的に不安定だったようで、会議資料を取りまとめる活力が無いとのことでした。
「な、なんですと、、、。」
しばらく沈黙の時間はつづき、数十分は経過しただろうか。
私の中で怒りなのか、使命感なのか複雑な感情が込み上げて、両手で持っていた会議資料を力なくバサッと机にたたきつけ、

自分「じゃあ、もういいっすわ。私一人でやりますわ。」

食べかけたランチを途中で残し、私は店を出てしまいました。

「こうなりゃ、俺がエリアリーダーやってやる!!!」

なぜかこのやり取りで私は覚悟が決まり、お店から事務所に戻り、その足でボスがいる部屋まで行き、ついに言ってしました(; ・`д・´)

自分「ボス、ちょっと良いすか。(たぶん顔が引きつっている)」
ボス「うん。いいよ~。どうした?」
自分「わたし、エリアリーダーやります。」
ボス「おおっ~。やってくれるか~(*’▽’)」

果たしてこの決断は正しかったのだろうか、、、
言ってしまった後にもの凄い不安に苛まれましたが、自分で決断なんか下せないビビりな私は良い意味でN先輩のおかげもあり、覚悟を決めることができました。

俺は一体どうなってしまうのか~~~(,,゚Д゚)∩

■新体制チームの船出

この時期は組織の補強として、ぞくぞくと中途採用の方が入社してきておりました。
S部署は知名度もあるのか、中途採用の募集を行うと、毎回30~40人ほど採用希望がありました。
設計試験を経て、最終はボスが面接を行い、入社の可否が決まります。
ボスが採用する基準は明確で、とにかく優秀な人や負けん気の強い人ばかりでした。
そのため、人事に慎重な各エリアリーダーは中途採用者のチーム受け入れに消極的でもありました。

そんな背景をもとに、新米エリアリーダーのチームということもあり、個性的な中途採用者は埼玉中央チームに配属されることが多く、良い意味でも悪い意味でもクセのあるチームになっていきました。

ただ、私にはコントロールできる自信もない、、、
不安だけが募るばかりでした( ;∀;)

ボスの気持ちとしては、人員を補強することで私のことを応援してくれている部分が半分、残りの半分は、私のチームであれば人事のコントロールがしやすいとの思惑だったのでしょう(笑)

この頃に入社してきたデザイナー陣は経験も豊富でしたが、実力でのし上がってきた精鋭ばかりで、私が上司だからといって言うことを聞くことありませんでした(*_*;
話しの筋道がしっかりしていなかったり、私の努力不足や実力不足があると、結構な感じで詰め寄られます(笑)

A「いまいさん。ちょっと話があるんですけどΣ(゚Д゚)」
B「いまいさん。この前言ってたこととなんか違くないすか!!」
C「いまい!ちょっと納得いかなことがあるんだけど(-_-メ)」

こんな感じで裏に呼ばれては、毎日誰かと長時間話しをしていました(*_*;

ただ、私は自分に足らないものがあることは多分に自覚していたため、あまり上司ぶる感じではなく、言われたことは真摯に受け止め、反省ばかりしておりました。
この気が抜けない空気感は、弱気な性格の私にとっては精神的にくるものはありましたが、私に比べたらはるかに努力をした経験を持つ人ばかりだったため、怒りはあまり無く、いつも襟を正してもらっている感じでした。
私のスタイルは基本的には意見を聞き、否定はしなかったため、その方がこの当時のメンバーには上司として少しは認知していただけていた感じではありました。たぶん(;’∀’)

この時の想いとしては、リーダーとして人の意見をしっかり聞き、汚れ役を買って出て、全員が納得できるチーム運営を必死に考える気持ちでやっていこうと思いました。

何よりもみんなプロとしてプライドがあるということに大きな誇りを感じた

どうせやるならプロフェッショナルな集団を目指そうと思いました。

小林一朗(nUe共同代表)と初めて同じチームで仕事をするようになったのもこの時期です。

ここで私の人生の歯車が徐々に変わっていくのでした。

次回は新米エリアリーダー編のつづきを書きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?