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人は厳しくも励ますことで、伸びていく

(書き下し文)
子(し)貢(こう)曰(いわ)く、我(われ)人(ひと)の諸(これ)を我(われ)に加(くわ)うることを欲(ほっ)せざるや、吾(われ)も亦(ま)た諸(これ)を人(ひと)に加(くわ)うること無(な)からんと欲(ほっ)す。子(し)曰(いわ)く、賜(し)や、爾(なんじ)の及(およ)ぶ所(ところ)に非(あら)ざるなり。

(現代語訳)
子(し)貢(こう)が「私は、人が自分に対してしてくれては困ると思うことを、自分もまた人に対してしたくないと考えています。」と言った。孔子様がおっしゃるよう、「それはけっこうだが、なかなかむずかしいことで、まだまだお前などの及ぶところでないぞ。」

(学び)
自分では心がけていても、人の目から見ればそうは見えない。
そんなこともあると思いますが、私自身はまず心掛けているという事実を評価することに意味があると思います。
人はどこかで認められたいという欲(承認欲求)が存在しています。
そこを刺激しながら、人を動かすこともまた教育であると思います。
人それぞれ教え方は異なりますが、毒と薬の使い分けが重要であります。
時として、毒が必要な時もあります。
それは、人の道を指導する場合です。
その毒は、弟子が人の道を外れようとしたときに良薬へと変化し、元の道に戻してくれます。
毒と薬、どちらが良い悪いなどなく、教えを受けた者がどう受け取るかというところが一番肝心です。私は感謝しています。ありがとう。

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