あしあと-私と息子のあゆむ道-(産後入院〜退院編)
壮絶な出産を終え、産院に6日ほど入院です。
助産師さんから
「どうせ退院したら嫌でも育児が始まるんだから、入院中はたくさん甘えていいよ」
となんと温かいお言葉。
だけど私、小さい頃からなぜか素直に甘えられない性格だったんです。駄々をこねるなんて全くしませんでした。
むしろそんな私に両親や祖父母は何度も「欲しいもの買っていいんだよ」と言ってくれるのですが、自分からおねだりすることは ほとんどありませんでした。
両親にさえそんなだから、出産で散々お世話になった助産師さんに、これ以上お世話になるなんてできない!と、口では「ありがとうございます」と言いつつ、新生児室にいる間はなんだか申し訳なくて、ソワソワです。
結局自分で時間を決めて1日3回くらい部屋に連れてきました。
だけど夜中は甘えることにしました。
部屋に連れてきて授乳を試みるも、お互いなかなか上手にできず、特に左のおっぱいを咥えさせるのにひと苦労だったことは忘れられません。それは退院してからも続き、左だけ乳腺炎になるほどでした。
なにより辛かったのが、産後の子宮収縮です。出産時に大量出血をしたこともあり、産後もなかなかの量の出血が続きました。夜は唸るほど下腹が痛い。だけど上手に甘えられない私は、朝までその痛みを我慢しました。
朝の回診でその話をすると、「お薬あげたのにー」と満面の笑顔で言われて、素直に甘えられなかった自分が情けなかったです。
(ほんと損をする性格だと思います)
息子はというと、産後2日目に強い黄疸がでて、光線療法をすることになりました。
確かに言われてみれば肌がすごく黄色い。
防護服なのでしょうか、水色のスリーパーのような物を着て、下から水色の光があたり、なんともバブリーかつ
仮面ライダー
を彷彿させるようなベッドに寝かされていました。
はじめての赤ちゃん、それはそれは心配しましたが、治療の甲斐もあり3日ほどで無事に正常値に落ちつきました。
予定通り、母子共に退院できるということで、すごく安心しました。
6日間の入院の間、助産師さんの力を借りて少しずつママになり無事に退院の日を迎えました。
正直、6日間の軟禁状態に少し(いや、かなり)嫌気が差していたので、
退院の日はそれはもう
ルンルン♪
です。
退院に向けて用意していた真新しい服、私は白いワンピース、息子には白い帽子とロンパースのセットを着せて、まるで結婚式のあとのハネムーンのような出立ちで先生たちに祝福され産院をあとにしました。
今思えばかなり
浮かれポンチ
です(笑)
このあと壮絶な育児が待っているとも知らず…
これから産院で出産される方に伝えたいことがあります。
入院中は
甘えられるだけ甘えよう
まあ産院の方針もありますから、一概には言えませんが。
次男の時は、心を鬼にして甘えました(笑)
あ、だからと言って我儘はいけません。常識の範囲内で感謝の心をもって甘えさせていただきましょう。
→「0歳〜1歳編」へ続く
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