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[建築・施工管理]新卒で入った会社での話①

こんにちは。

私は以前、施工管理の仕事に就いていました。
今は転職し、違う道に進んでいます。
施工管理の仕事を通して、自分の人間性が見えてきたり、どんな人が向いているのかを学ぶ事ができたので、今回は自分が施工管理をやめるまでの話をしていきたいと思います。


施工管理とは

施工管理とはビルや建物を建てる際に、建設現場において、工事が計画通りに進行し、安全かつ品質の高い建物が完成するように管理する業務です。ようは現場監督です。
詳しい仕事内容に関しては、他の記事等で知ることができると思うので、今回は省きます。

新社員時代

建築学科を出た身の自分としては、施工管理をすることは楽しみなことでもあり、その反面、不安なことでもありました。
大きな会社に入れたこともあり、就活としてはうまく行ったなと思い、これから第一線で働くことができることに、喜びを感じていました。一方で厳しい環境でやっていけるかという不安な気持ちもありました。

最初の一年は全寮制。
そこで多くの同期と出会いました。みんな芯が強く、自己主張、個性が光る子ばかり。
おとなしく陰キャな自分は、楽しみつつも、深く馴染めることはできませんでした。
これは大手あるあるかもしれないのですが、当時はどうしても、みんなすごいな、自分はダメダメだなあと比べてしまうことが多かったです。
ここで多くの同期と仲良くできるやつが出世していくのか、すごいやつの前だと緊張しちゃうな、なんてことを気にしながら、細々と生活を送っていました。(マジで陰キャ)


初めての現場

自分が初めて担当した工事は解体工事からの新築工事、いわゆるスクラップアンド
ビルドです。右も左もわからないところから始まり、毎日がお祭りでした。


最初に1番戸惑ったのは仕事量の多さです。
建築の技術的なことの前にめちゃくちゃ雑務がある。
現場の掃除。資材搬入の立会い。安全書類のチェック。
その雑務でほぼほぼ1日が終わる。
なんだこれ、めちゃくちゃ大変だ。

しかも最初は、現場のことなんか、何にも分からないから、現場の職人さんと仲良くなって、知識を得ていくしかない。
よし!やってやろう!と思ったけれど、職人さんと仲良くやっていくのが想像以上に難しかったです。、、、、

ただただ仲良くすれば良いというわけではないからだと思います。
自分は新人といえど、監督の立場。
分からないからとはいえ、へこへこし過ぎたり、下手に出過ぎて、舐められても行けない。だが、知りもしないのに、知ったような口で指示されることを職人は嫌う。また職人さんも若い青臭い人に指示されるのはいい気がしない。

お願いして人を動かす仕事だけど、その前に、信頼してもらえる姿勢を見せなければならない。

正しいことを言っても怒られることは日常茶飯事。監督目線の正しいことと、職人目線の正しいことも違うし、、、
そもそもだらしない、安全意識の低い職人もいる。
職人さんに寄り添い過ぎても、現場管理はうまくいかないし、現場ばかり見ていても、書類整理等もあるからデスクワークもやらないと行けない。


そんな感じで現場では、いろんな要素が絡み合って本当にカオスに思えました。
何が第一優先なのか全く分からず、やる気はあったけど、空回りばかりしていた感じだったと思います。


上司もしんどかったです。
監督としては、自分より遥かにキャリアがあるから、もちろん優秀だけど、なんか言い方が意地悪だったり、敢えて窮地に落とし入れたり、
とにかく嫌味ったらしい人でした。
施工管理の大変さは、ここまで人を歪めるのか、そんなことを思ってしまう自分がいました。

資格試験への挑戦

正直、仕事内容は辛いことばかりで、全然楽しいと思えるものではありませんでした。
ただ、建築人として成長していこう、がんばろうと、心意気だけは謎にありました。
そして、仕事以外にやり甲斐を見つけたいと思い、資格試験に挑戦しようときめ、一級建築士の試験に申し込みました。

それからの半年以上は
朝6時30分には起きて、7時に出社
8時に朝礼して、現場が動き出す。
そして、日中仕事をし、残業は21時ぐらいまであり、
帰って1.2時間は勉強。
土曜日は同じように仕事
日曜日は資格の予備校。

そんな生活を繰り返していました。

そんな感じの日々を過ごしながら、なんとか2年半は続け、解体工事は終わりました。
その間に無事に一級建築士の学科試験には合格。
だんだんと面白いと思えなかった仕事の中でも、とりあえず前には進んでるなとおもえました。


そしていよいよ新築工事。
ここからが本当の苦しみを味わう事になります。

長くなりそうなので、また次回にします。












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