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10INC's Intern Vol.9 || Z世代コミュニティから考察するライフスタイル価値観

こんにちは、10INCインターンのカイティです。
先日、当社の「マインドスクエア」で自主調査を実施しました。
手法はMROC調査で、参加者16名のZ世代コミュニティを実際に運営したので、Z世代代表である私の考察を話していこうと思います。

調査テーマ:Z世代が考える「恋愛」「お金」「ワークライフバランス」


恋愛:本当は恋愛がしたいむっつりなZ世代

①   20代における恋愛の重要度は?
②   恋愛したいと思いますか?
 という質問をました。 
Z世代コミュニティで集めた回答は、面白い結果になりました。

Z世代価値観調査(10INC.)

恋愛の重要度は50%未満」と答えた人が13/16人。
50%以下と回答した人の理由は以下になります。

”充実度は増すが、必ずしも必要ではない。”
”一人の時間がなくなるなら、恋愛はしなくていい。”
”恋愛より、今熱中していること(趣味)を優先したい。”
”結婚を意識し始めてから、時間を費やしたい。”
”友人や一人の時間も、恋愛と同じくらい重要。”

「20代の自分には、恋愛ってそんなに重要じゃない」というスタンスで、Z世代は恋愛に消極的でした。また、リアルな場で積極的に多くの人と関わりたいというより、一人の時間がとても重要であるというZ世代の特徴が見えてきました。

Z世代価値観調査(10INC.)

恋愛したい理由として挙がった回答は、

”自分のことを理解してくれる存在が欲しい。”
”重要度は低いが、恋愛をしたいと感じる。”
”恋愛は必要不可欠ではない。しかしチャンスがあれば行動したい。”
”積極的に人と関わることが苦手だが、恋愛は楽しい部分がある。”
”恋愛を通して学べることもあると思うから、したい。”

回りくどく「恋愛がしたい」と答える人が多くて面白かったです(笑)。
恋愛をすべき理由として、チャンスがあったら恋愛をしたいというスタンスをとっている人ばかりでした。あまり恋愛経験がなかったり、恋愛以外のところで充実感を得ていたりする人が多く、恋愛に対する消極性、苦手意識のようなものが見えました。
しかし、これから恋愛をしたいと考えている人は多いようで、チャンスを伺っているようです。行動できていない理由として、「一人の時間を大切にしている」「恋愛に対する苦手意識」のようです。

結果をまとめると、
「恋愛はそれほど重要ではない」と答えているにも関わらず、ほとんどの人が「恋愛をしたい」と思っている結果でした。
つまり、「恋愛は重要ではないが、恋愛したい。」ということです。。
昨今、恋愛に興味のない若者が増えているといわれていますが、”恋愛に興味がない”のではなく、”恋愛に興味があるが、行動できずにいる”ということが見えてきました。

<恋愛観の結論>
「本当は恋愛したいのに、表に出さないZ世代は、むっつりすけべ。」

合コンを開いたり、ナンパをしたり、リアルな場で積極的に恋愛している私は、ただのすけべ。

お金:「夢<現実主義」な使い方するZ世代

Z世代価値観調査(10INC.)

上図は、「1億円があったら何に使いますか?」という設問に対する自由回答です。「貯金」というワードが最も多く現れていることがわかります。

11/16人が貯金もすると答えていましたが、金額の配分をみると、5000万円以上を貯金すると答えた人が8/16人と半数でした。多くの人が老後2000万円問題、増税、物価高などのニュースに影響を受けて自分の身を守るために貯金をしたほうがいいと考えているようです。
そのせいなのか、夢のあるお金の使い方をする人はあまりいませんでした。1億円で夢やロマンのある使い方を答えた人はたったの2/16人。それ以外の人は、欲を満たすお金の使い方も、ペットや旅行、美容、生活を豊かにするもの、ちょっとした欲しいものなど1億円がなくても手が届きそうなものばかりで、等身大な欲求しか見せませんでした。

<お金価値観の結論>
Z世代は、夢・ロマン<現実主義な人ばかり。

一方、私は1億円あったら全て長期投資に当てて、その利益を生活費に充てて、友達を連れて、東南アジアで数年のんびりリモートワークをして過ごしたいなーと考えています。
夢だった海外移住を達成しつつ、安定した副収入を得続けられるというのが理由です。家や車、ブランド品などに対する物欲は全くなく、友達と美味しいものを食べて、お酒が飲めたら割と幸せです。私自身も夢を叶えつつも現実的で等身大なお金の使い方をしていたい人間なのだと思います。
と言いつつも社会人になって使えるお金が増えると、新しい欲が出てくる気もします。

ワークライフバランス:「バランス」というより「ワークライフインテグレーション」!?

仕事に対するモチベーション、仕事を通してどんな自分になりたいのかについて深掘りした結果は、以下になります。

Z世代価値観調査(10INC.)

「プライベートの時間をしっかり確保したい」「好きなことを仕事にしたい」「成功したい」と回答した人は、それぞれ12/16人以上。一方、「専業主婦・主夫になりたい」と応えた人は、0/16人。

「仕事を通してどのような自分でありたいか?」質問すると、

"信頼され、人に求められる人になりたい。"
"ある分野に特化したい。プロフェッショナルになりたい。"
"趣味の延長のように楽しめる仕事をしたい。"
"当たり前のことを当たり前にできる人/責任感のある人になりたい。"
"多様な価値観を持ち、視野が広い人"
"起業/独立するためにキャリアを積んでいきたい"
(似た回答はまとめて、網羅しています。)

個人を深掘りしていく中で、「仕事も頑張りたい!プライベートも充実させたい!」と考える人が多数でした。また、印象的だったコメントは、「幸せになることを追求すると、継続的にプレッシャーや責任がかからないような立場で仕事をしていたいので、年収800万円くらいを目標にしている。」というものです。
この方もそうですが、自己理解が深い人が多く、「自分はこんな人間だから、自分ができる範囲で仕事をしたい」と現実的に持続可能なキャリア考える人ばかりでした。

<仕事価値観まとめ>
好きな仕事をしながら、プライベートの時間を確保し、お金を稼ぎたい。つまり、ストレスがない程度で働き、お金を稼ぎたいZ世代が多いことがわかりました。これは、素直な欲望であり、誰もが同じことを願うことだと思います。

私はどちらかというと、「社長になりたい!」「仕事ができるかっこいい大人になりたい!」など欲望優先(夢みがち)なところがあるので、自分とは対照的だと感じました。
私は、将来の目標や夢に向かってお金を稼ぎたいと考えていますが、20代は限界を決めずに選ばずに色んなことにチャレンジした方が、40代になった時に自分に合った仕事ができていると考えています。

総評:Z世代価値観

「Z世代は、むっつりで現実主義」

コミュニティ内でさまざまな人の考えを知ると、Z世代はむっつりで現実主義だなと率直に思いました。女の子好きで理想ばかり考えている私のような人間は少数派のようです。確かに普段から、周りの人に「チャラチャラしやがって」とか「すごく楽観的だな」とかよく言われます。
しかし私は、20代の今だからこそ、楽観的に夢や理想を持ったり、積極的に恋愛したり、若さを楽しむべきだと思います。おじさんになってこんなことしていたら痛いですからね(笑)

「むっつりで現実主義」なZ世代が、解放されて、「ガッツリで理想主義」になり、僕みたいに楽観的に楽しんでいる若者が増えたら、活気のある世の中になるんじゃないかと思いました。

そのためにとりあえず、税金よ下がれ。給料よ上がれ。

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