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人生はストーリーって君が言ったから

 毎日があっというまに過ぎていく。ひとつ伸びをする間に月日が流れ、ひとつまばたきをする間に1日が終わる。
 やりたいことや、やらなければならないことばかりが山積みになっていく中で、家に帰ったとたんに電池切れになってソファに倒れこむ日々が続いている。

 それはそれで、充実した日々を過ごしている証拠なのかもしれないが。


 めまぐるしく過ぎていく日常のことを、1ミリも忘れたくないなと思うことが増えた。
 仕事に翻弄されてよろよろと家にたどり着く日も、ほろ酔いでご機嫌になりながら鼻歌と共に帰宅する夜も、朝から分刻みのスケジュールで予定を詰め込んでいく休日のことも。

 すべて愛おしくて大切な自分だけの時間。


 だからわたしは写真を撮っている。
 この場合にいう写真とは、一眼レフを構えて仰々しくシャッターを切るものではなく、手持ちのiPhone 13 miniでさっと撮る写真のこと。
 アプリで手軽に色味だけ加工して、インスタのストーリーかツイッターのいずれかに投稿されるだけの写真。あるいは、そのいずれにもアップされずに私の思い出として残るだけのもの。

 その日食べたもの、着た服、行った場所、会った人。目に見えたものすべてを記録として残しておきたい。
 それは、自分の人生の記録となるのだから。


 要するに、わたしはわたしを生きている証拠が欲しいのだ。
 この場所で生きている。色々考えて生きている。
 その記録を残しておきたいと思っている。


 それはわたしが物心ついたころからSNSに入り浸りの人間で、自分の人生をコンテンツ化することに慣れているからかもしれないし、昔から写真を撮ったり動画を撮ったりして思い出を記録することが好きだからかもしれないし、歴史学をほんの1ミリだけ齧った人間として一次史料に触れていたいからなのかもしれない。

 そんなわけで、ここ数年ずっと唱え続けている「vlogを撮りたい」をそろそろちゃんとやるぞ! という宣言をしておく。

機材は揃っているのにね

 実はおととしくらいから、なんとなく動画を撮っては編集がめんどくさくて放置している。
 動画編集に使用しているiPadのスペックがあまりよくないからだろうか、出力してみたら動画がカクカクとしてしまって、それまでに費やした膨大な時間が無駄になってしまって、いやになって投げ出したままだ。

 こういう時に無駄な完璧主義者の自分を呪いたくなる。
 撮って出しができないのだ。

 noteの記事を書くのもそうだし、インスタの投稿や普段の仕事もそう。同人誌を書いていた時なんて一番顕著にこの性格が表れていた。
 無駄にこだわりを発揮してしまって、もっといいもの創れるはずなのに! とずるずる公開をやめてしまう。

 出ない佳作より出る駄作。わかってはいるのだけど、これはもう生まれついての性格なのだから仕方がない。
 それを乗り越えるためにも、vlogを撮っててきとーに編集して早いことアップしてしまいたいなと思う。

 そうすることで、ちょっとずつ紡いでいく物語を増やしていけたら。
 わたしの人生、ハリウッド映画ほどのおもしろみはないけれど、2時間半のフィルムに凝縮できるほど短いストーリーでもないのだから。

※というわけでこの記事はぶわーっと書き散らかしたままアップします

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