最強の国家資格キャリアコンサルタントを目指して:ポジティブに考えると、自分が「ポジティブ変換」の世界線ではエリート育ちだ!とポジティブ変換してみた件(ややこしタイトルですみません)

<ナラティブ・アプローチをテーマにした研修プログラム作成用の下書きです>

母は鹿児島県・奄美群島出身です。

私は東京育ちですが、ことある度に、周りには南の島で生まれ育ったオバチャンだらけになるので、この、うるさいくらい、いつも大声で話して、やらた笑っている人達と、いつも接している東京の大人の違いを不思議に思っていました。母の友人知人親戚は「とにかく笑っていてうるさい、でも楽しそう」そんなカテゴリーに分けていました。

結婚してからなので30歳をとうに過ぎた頃です。沖縄県・宮古島に行きました。そこで「人頭税」なるものを知ったんですね。

人頭税(宮古島)
3世紀に渡り島の人々を苦しめた負の遺産。

1609年、薩摩の琉球侵略の結果、琉球王府は財政に窮乏し、その対策として宮古・八重山の両地方に限り1637年から人頭税を課すことにしました。人頭税石は高さ1.43mの石柱で、男女15~50歳までを対象にこの石の高さ以上の背丈になると税が課せられ、男は粟、女は宮古上布の納付が義務づけられました。この悪税は明治になっても続き、帝国議会への直接請願の結果、1903年になってようやく廃止されました。

*沖縄観光情報WEBサイト「おきなわ物語」より
https://www.okinawastory.jp/spot/20340903

相当苦しく、高さ1.43m以下になるために足を切断した人もいるとか。「逃げればいい」というのは大陸の考え。島なので「逃げる」という選択肢はありませんし、そもそも意識すらなかったと思います。

そこで島の人達は「笑い飛ばす」と手段をとったそうです。この記録はWEBでは探せないので、宮古島のどこかで見た私が見聞きした記憶だと思います)

苦しい生活は変えられないから、小さなこでも何か面白いことがあったら笑い話にして楽しむ作戦だったと思います。ポジティブ変換ですね。

これを知ったときに、母の友人知人親戚“が”「とにかく笑っていてうるさい、でも楽しそう」だけではなく、南の島の人達には「とにかく笑ってポジティブ変換する」ということを、先祖代々受け継いでいる、隠れた文化継承があるんだなーと、私の中でつながったんですね。

もちろん宮古島ではないので人頭税はないですが、どちらかというと支配される側なので制度的に人頭税に似たような苦しいことがあったと思いますし、そもそも制度以外でも、小さな島での自給自足は天候にすぐ左右されるし、台風の影響なんてもの凄いので、外部環境をどう受け止めていくか?は共通のテーマです。

抗えない環境を受け入れて、適応(フィッテイング)していくための作戦が「ポジティブ変換」なんですね。

話は少し変わります。

これまでナラティブ・アプローチを専門にしようと、キャリア理論の中でも「キャリア構築理論」。さらに細かく分けると「サビカス理論」を勉強してきました。これまでは独学でしたが、この1年間は、日本でのサビカス理論研究の第一人者である水野修次郎先生から直接学ぶことができました(今後もですが)。

ちなみに、「キャリア構築理論」は、キャリアコンサルタントのバイブル(の割には持っているだけの人が多い)である『キャリアコンサルティング理論と実際 6訂版』にドーンと載っています。

とはいえ、5訂版から6訂版になったのは、2020年(令和4年)なので、国家資格キャリアコンサルタントでも詳しく知らない人の方が圧倒的ですよね。それは仕方ないことです。

でも、キャリア理論の流れとして、「①マッチング理論」→「②キャリア発達理論」→「③キャリア構築理論」となっているのに仕方ないで済ますのもどうかな?とは思います。(①②は20世型、③が21世紀型とされています)

さて、そんな大事な「キャリア構築理論」を学んでいく中で、最も響いたのが「ポジティブ変換」です。

マッチング理論では、「ポジティブ変換」は難しいじゃないですか。誤解を恐れずにシンプルにいうと「あなたを診断したらAタイプなので、仕事はβがいいですよ」でしかないので。

一方、「キャリア構築理論」をはじめとする「ナラティブ・アプローチ」の世界では、これも誤解を恐れずにシンプルにいうと「そんな体験をしてきたんですね。辛そうに感じいますけど、こういうことも言えませんか?」とネガティブなことをポジティブに変換していきますし「全体としてはネガティブだけど、こういう小さなところは楽しいよね」とかポジティブになりそうなところを見つけて未来へのワクワクを育てていきます。

先ほど、記載したことを繰り返すと、抗えない環境を受け入れて、適応(フィッテイング)していくための作戦が「ポジティブ変換」なんですね。

結論はあえて書きませんが、私は日本の南の島で伝承されてきた「ポジティブ変換」文化に囲まれて育ち、いまは「ポジティブ変換」を21世紀型のキャリア理論である「キャリア構築理論(特にサビカス)」を学術的にマスターしようとしている、日本でも希な方の国家資格キャリアコンサルタントとポジティブにいえるのです。

そういうわけで、世の中のつまらなそうなオジサンオバサン達を、外部環境がどんなであれ、「とにかく笑っていてうるさい、でも楽しそう」な人達にポジティブ変換していくのがミッションなのかもしれません。


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