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【R18】中編小説 巨〇社長と誘惑出張に行ったら、嫉妬深い桜路くんにめちゃくちゃにされちゃった話 (サンプル)

【あらすじ】
嫉妬深い桜路くんシリーズのえっちな抱腹絶倒ラブコメディ二編を収録しています。

嫉妬深い桜路くんにヤバい性癖がバレてえっちな拷問具でお仕置きされちゃった話
 白沢ユキは、7人の独身男性に囲まれて仕事をしている。ある日、彼氏の桜路くんに抜き打ちスマホチェックをされ、ヤバい性癖がバレてしまい、嫉妬に狂った彼が3Dプリンター持参でユキの職場にやってきて……。

巨○社長と誘惑出張に行ったら、嫉妬深い桜路くんにめちゃくちゃにされちゃった話
 白沢ユキは小嶺社長とふたりで海外出張に行くことになり、ユキは嫉妬深くて心配性の彼氏である桜路くんと出張前のらぶらぶえっちをするのだが、彼は、巨〇シリコンボール入りの小嶺社長がユキに手を出すのではないかと不安な様子で……。

【本文試し読み】
 嫉妬深い桜路くんにヤバい性癖がバレてえっちな拷問具でお仕置きされちゃった話

 【登場人物】

白沢(しらさわ) ユキ 七人の独身男性に囲まれて仕事をしている。
桜路(おうじ) 陽(よう) ユキの彼氏で、ユキの会社にオフィス機器を卸している会社の営業。
小嶺社長 ユキの会社の社長
小早川さん ユキの会社の先輩でヤリチン 営業担当
小沢さん ユキの会社の先輩でアナル偏執狂 営業担当
小野さん ユキの会社の先輩 営業担当
小原さん ユキの会社の先輩 営業担当
小谷さん ユキの会社の先輩 営業担当
小田さん ユキの会社の先輩 経理担当でクソ真面目
 

嫉妬に狂った彼氏が3Ⅾプリンター持参で私の職場にやってきた件

 
「ユキ、行ってらっしゃい。気をつけてね。俺は客先直行だから、もう少ししたら出るけど」
 陽くんはそう言うと、私にキスをした。
「気をつけるって?」
「ほら、ユキの職場って男ばっかだからさ。毎日心配でしょうがないんだよ」
「そんな、心配することないのに。じゃあね」
 私は陽くんの家を出た。
 
 超ラブラブな週末を過ごした月曜の朝。また一週間仕事だと思うと面倒いけど、陽くんにも職場でちょくちょく会えるからまあいいか。
 私は、男性社員ばかりの小さな会社で事務兼経理の仕事をしている。ベンチャー系の企業で、社長と六人の社員は皆それなりに若く独身で、優しくて、見てくれも悪くないので、入社した当初はきっとこの中の誰かと職場恋愛することになると思っていた。
 何人かの先輩には食事にも誘われて、でも、その先を期待しても、全く進展しない。おかしいなあ、と思ったら私を食事に誘った人のうちのひとりが彼女持ちだったことから争いが勃発し、なぜか全員で、私には手を出さないという協定が結ばれてしまったらしい。
 なぜだ?
 そんな協定結ばなくても……と思ったけどみんな私のことを大切にしてくれるので居心地は悪くない。
 そうこうしているうちに、うちの会社にオフィス機器を卸している会社の営業である陽くんにぐいぐいアタックされてつき合うことになった。陽くんは、イケメンで優しくて、最高の彼氏なんだけど、心配性で嫉妬深いのが玉にキズだ。つき合い始めて間もない頃に、スマホをチェックされ、退会せずに放置していたマッチングアプリを見つけられてしまい、とんでもないお仕置きをされたことがある。
 
 いつもの電車に乗れたので、陽くんにメッセージを打とうとして、バッグの中のスマホを探した。
 え? ない? 充電したまま忘れて来ちゃった?
 今電車を降りて戻ったら会社には遅刻してしまう。いや、確かにバッグに入れたはず。ってことは、陽くんの抜き打ちスマホチェックか?
 うわああ、やばい。
 浮気とかはもちろんしてないから、スマホを見られても疚しいことなんてないけど。
 いや、あれ見られたらやばい。でも、単なる妄想だし、なんにも悪いことしてないし……。
 陽くんの仕事が忙しく、しばらく会えなかったことがあった。私はひとり遊びができるよい子なので、普段なかなか会う機会のない女友達と飲みに行ったりして気を紛らわしていた。でも、私はもともと性欲が強いのか、長い間エッチしていないと、人には言うのを憚(はばか)られるような妄想に走ってしまう。
 妄想といっても、実現したいなんて思っていないので、エッチな小説や漫画でこっそり発散させたり、誰にも見せないスマホのメモに時々妄想日記を書いているだけだ。
 こういうのを性癖というのか? できれば陽くんには知られたくないけど……いや、困ったなあ。
 私の人に言えない性癖のひとつは、機械姦だ。
 どうも私にはMっ気があるらしく、拘束されて、おもちゃをあちこちに貼り付けられて、抵抗できない状態で何度もイかされるというエロ漫画の広告を見て以来、その絵が頭にこびりついて離れない。
 それから、通販で拘束椅子とか、おもちゃ各種、ピストンマシーンなどを探し出しては、妄想に耽(ふけ)り、そのうちにバラバラのセッティングでは満足できなくなって、ブロイラーの処理をする一体型の機械みたいなものに吊るされて、壊れるまで快楽漬けにされるという妄想をするようになった。変態だな、私。
 もうひとつの性癖もやっぱり変態度がかなり高い。
 機械もいいけど、複数プレイも捨てがたく、申し込めば輪姦してもらえるというサイトがあって、もちろん動画も購入できるので、そのサンプル動画をガン見している。
 見るだけでは飽き足りなくなり、申込書に記入して、でも送信しないというのを繰り返している。
 でも、よく考えてみれば、輪姦に最も適したシチュエーションは私の職場ではないか。
 協定なんか結んじゃって、大事に見守られてるけど、ある日私が重大なミスをして、社長に叱られて、他の営業社員たちにも超迷惑がかかっちゃって……。
「この借りは、身体で返してもらうからね」
「や、止めてください。何でもしますから……」
「じゃあ、俺たち全員に奉仕してもらおうか」
 なんていう、エロ小説みたいなものを、うっかりメモ帳に書いてしまっていた。あれ、陽くんに見られちゃったらどうしよう…。
  
 出社してからは、請求書の処理やら、見積もりのチェックやら、出張の手配やらで忙しく、陽くんのことは忘れて仕事に没頭していた。
 お昼少し前に、陽くんが重そうな段ボール箱を持って、オフィスにやってきた。爽やかな営業スマイルを浮かべてはいるけど、目が全然笑っていない。
 こ、怖い……。
「やあ桜路くん、今日は一体?」
 小嶺社長が、訝(いぶか)しげに陽くんが持ってきた箱を見る。
「あのう、新製品の3Ⅾプリンターのデモンストレーションをさせていただこうと思って」
「いや、うちの会社には必要ないと思うけど……」
「社長にデモンストレーションの内容をお話させてください。白沢さんちょっと外してくれる?」
 陽君と小峰社長がパーテーションで仕切られた社長のブースでひそひそ話をしているのを遠巻きに眺めながら、言い知れぬ不安が込み上げてくる。
 しばらくして私は社長に呼ばれた。
「ユキちゃん、オフィスの文房具補充しておいてくれないかな」
「あの……最近文房具ってみんな使わないので……でも通販で少し注文しておきますね」
「いや、通販じゃなくて……来客用の茶碗とかもほら、もうちょっとおしゃれなのを見繕(みつくろ)ってきてくれるかな。お昼もかねてゆっくりでいいから」
 何だかよくわからないけど、何か私がオフィスにいてはまずいようなことをしようとしているのか?
「わかりました」
 私がオフィスを出ようとすると、陽くんが追いかけてきた。
「陽くん、私のスマホ返して」
「ユキって、あんなやらしいこと考えてたんだ」
「……見たんだ。でもただの妄想だから。陽くんを怒らせるようなことは何にもしてないよ」
「とにかく、お仕置きするから。スマホはお仕置きが終わったら返してあげる。ほら、早く買い物行ってきな」
 私はふらふらと会社のビルを出た。
 
 

今日は満月かと思ったら月齢二十二の下弦の月で、陽くんの家に鋼鉄の処女(アイアンメイデン)があった件

 
 大きな文房具店に行き、可愛い付箋とか、キャラクターのメモとか、ラメ入りのマーカーとか、私しか使わないと思われる文房具を意味不明なほど時間をかけて選んだ。指サックをエッチなことに使えないか売り場でかなり真剣に悩んだけれど、結局買わなかった。
 それから雑貨店に行って日本茶の茶碗とコーヒーカップを買って、社長に言われたとおりに、おしゃれなイタリアンレストランでゆっくりランチをいただいた。
 会社に戻ったら、まさか私の妄想の通りに、全員に輪姦(まわ)されちゃう……なんてことにはならないよね、いくら何でも。
 それにしても、陽くんはいったい何のためにうちのオフィスに来たんだろう? ただ単に、3Ⅾプリンターのキャンペーンを超がんばっちゃってるだけなのか?
 
 恐る恐るオフィスに戻ったら、陽くんも3Ⅾプリンターも姿を消していた。オフィスでは特に変わったことは起きていないようだ。
 ちなみに私はウミウシのフィギュアを収集していて、PCのディスプレイの下には色とりどりのウミウシくんたちが並べてある。
 だから、もしかしたら、私のウミウシくんたちのいくつかは3Ⅾプリンターによって増殖させられているのではないかと微(かす)かな期待を持っていたのに、残念ながらウミウシくんたちは増えていなかった。
 けっ。陽くんも先輩たちもちっとも気が利かねえ。
 ただ、3Ⅾプリンターのデモンストレーションに関しては、何をしたのか。教えてもらえず、なんとなくハブられた気分になる。
 
 明日から出張に行く営業の小早川さんに、プリントアウトしたホテルの予約確認書を渡すと、小早川さんは、
「ちょっと、ユキちゃんに聞きたいことがあるんだけど」
 と、神妙な面持ちで言った。
 小早川さんは、この会社では一番のヤリチンで、彼女がいるのに私にちょっかいを出そうとした先輩だ。
「ホテルの部屋をダブルルームとかパーティールームに変更だったら、自分でやってください。差額は自腹でお願いしますね」
「そういうんじゃなくて……ちょっといい?」
 小早川さんに促され、廊下に出た。
「あのさ……ユキちゃんが、彼氏からおもちゃをプレゼントされたら……引く?」
「え? おもちゃって?」
 何のことかは当然わかってるけど、私は職場の花なので、とりあえずわからない振り。
「あの……アダルトなやつ。ほら、俺明日から出張でしばらく彼女に会えないから」
「えー。ユキだったらいい子にして彼くんが帰ってくるのを待ちます。おもちゃは別にいらないかな」
「そっか。でももしも、彼くんのあれにそっくりのおもちゃだったら?」
 陽くんのあれだったら、ちょっと欲しいかも。
「やだもう、小早川さんの彼女さん、ちょー幸せ者!」
「よかった。さっそくこれから会って渡してくる」
 なんだ、小早川さんヤリチンは卒業したのか。健気で可愛いなあ。
 廊下に出たついでにトイレに行こうとしたら、誰かが入っていたので、一旦席に戻った。 オフィスはマンションなので、トイレはひとつしかないけど、ウォシュレットがついているオフィスを見回すと、アナル偏執狂の小沢さんがいない。
 ちくしょう。会社のトイレで直腸洗浄するなっ。
 私がまだこの会社に入ったばっかりのころ、小沢さんに交通費を渡しに行ったら、蜷局(とぐろ)を巻いた変なものを通販で見ていたので、うっかりこれ何ですかと聞いたら、一メートルのアナルプラグだったことがあり、以来、聞きたくもないのに小沢さんは、気軽にアナル開発の進捗状況を報告してくれるようになった。
 おしっこが漏れそうになって、頭にきたのでトイレをノックすると、小沢さんがすっきりした顔でトイレから出てきた。
「ユキちゃんごめんね。家に帰ったら早速試したいものがあって……」
 もう、この会社、一体どうなっているのだ?
 それか、今日は満月とか。満月の日には、月の引力で頭がおかしくなる人が増えるらしいし。そう思って思わず月齢をチェックした。今日の月齢は二十二。下弦の月だ。
 定時の少し前に、請求書の件で陽くんから電話がかかってきて、仕事を終えたらすぐに家に来るようにと、不機嫌な声で告げられた。私、どんなお仕置きをされちゃうんだろう?
 
 重い足取りで、陽くんのアパートの階段を上がり、合鍵でそっとドアを開けた。こ、怖いよお……。
「ユキ! 待ってたよ」
 怒っているとばかり思った陽くんに、晴れやかな笑顔で迎えられる。でも、やっぱり目は異様なくらいに冷たく輝いていて、全然笑ってない。
 陽くんは、電子タバコを吸っている。ということは、ストレスが限界に来てるってことか、ひゃあ怖い。抱き寄せられて唇を奪われ、バニラの匂いのする煙、というか蒸気を吹き込まれる。
 え? ちょ……やだっ。なんだか身体が熱い。
 陽くんに再び口移しで蒸気を吹き込まれる。
 え? 全身がぞわぞわする……。
「ベッドルームに行こっか」
 陽くんに軽く背中を押されただけで、触れられたところがじんじんと疼いてもっと触って欲しくなる。
 ベッドルームに入ると、陽くんがドアをロックした。
「ユキの性癖が満たされるまで、ここからは出られないからね」
 部屋の真ん中に、ツタンカーメンの棺桶を末広がりにしたような等身大のフィギュアのようなものが鎮座(ちんざ)している。
 ただ、形がそうであるだけで、金色ではなく鉄っぽい濃い灰色をしている。な、何だこれは?
「気に入った?」
 そんなこと聞かれても……。
「鋼鉄の処女(アイアンメイデン)」
「そ、それって、あのっ……拷問に使うやつ?」
「ご名答」
 私、これから拷問されちゃうの?
「海外のエロサイトから3D データを買って作ったんだよ。けっこう楽しかったな。ユキの会社でもいろいろ作ったから、今日はハンドメイドの日」  
 

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