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ドイツ生活のぼやき

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ドイツ暮らしをするなかで思うことを綴っています。
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#海外生活

ソーセージ手作り体験。ドイツ生活のぼやき - 13

ドイツと言えばソーセージ。先日ソーセージ作りを趣味にしている方のお家で、初めてのソーセージづくり体験をしてきました。実際にお会いしてみると、趣味どころではなくかなり専門的にソーセージ作りを学んでいるのが分かりました。 「きほんのソーセージ」ということで、初心者にも作りやすいシンプルなレシピということでしたが、道具も必要ですし、何より細かい箇所でテクニックが必要なため、経験者の助けなしには難しいと感じました。これを一人でやり始めた彼女は素晴らしい! 今回も写真が多めになって

わたしの街のハロウィン風景。ドイツ生活のぼやき - 12

わたしが住む街では、今日10月31日はハロウィンでもあり、宗教改革の日でもあります。 ルター派教会(プロテスタント)が多数派の州では今日が宗教改革の日(Reformationstag)として祝日、カトリックが主流の州では明日11月1日が諸聖人の日(Allerheiligen)で祝日なのです。国の中で祝日が違うって面白いですよね。 宗教改革の日もわたしにとっては興味深いことがたくさんあるので好きなのですが、今回はハロウィンについて書きたいと思います。写真多めです。 美味し

アイルランドからベトナムへ、はしごする。ドイツ生活のぼやき - 11

土曜日、わたしは15時頃までに仕事と英語のレッスンを終えていたので、17時に仕事を終える夫を迎えに街まで出ていきました。その前日、わたしが日本人の友人と訪れたベトナム料理がとても美味しかったので、一緒に行ってみようと話していたのです。 ドイツ人は17時や18時に夕食をとる人も多いので、街のテラス席は食事をするドイツ人らしき人々で賑わっていました。でも、わたしやイタリア人の夫にとっては少し早すぎて、それじゃあ軽く一杯、ビールでもどうですか?ということで、お気に入りのアイリッシ

最近作った食べ物。ドイツ生活のぼやき - 10

ドイツに暮らしながら、ほぼ日本料理かイタリア料理、あるいは日本風味の中国料理しか食べない我が家。最近作ったものを紹介します。 明日のゼミのために読まなけれなならない文献がまだ残っているにもかかわらず、あるいはだからこその、現実逃避の執筆です。 ハムカツドイツ語圏には(もしかしたら、ヨーロッパ中に?)、カッセラー(Kasseler)という燻製された豚肉があって、だいたい焼いたり煮込んだりして食べるそうなのですが、これを半分くらいにの厚さに切って焼いてみたら、なんとハムカツの

トマト缶の一期一会。ドイツ生活のぼやき - 9

ドイツ統一の日は10月3日でした。1990年に東西ドイツが再び一つの国になったことを記念して定められた祝日です。前の記事に書いた通り、そういった祝日は基本的にどのお店も閉店するので、祝日の前日はスーパーなどが混みあいます。 10月2日の午後になってようやく、次の日が祝日だと気づいたわたしと夫は、空っぽの冷蔵庫を見て慌てて近所のスーパーに買い出しに行きました。たった一日の祝日なのに、冷蔵庫が空っぽだと心配になってついついすぐには使わないような食材まで買ってしまうのは、一体なぜ

大人って、いいじゃん。ドイツ生活のぼやき - 8

時刻は午後6時。ドイツには珍しい、湿度の高い土砂降りの雨で終わろうとする、ドイツ統一の日。祝日はほとんどの店が閉まっているし、学生たちは実家に帰るし、慣れないうちはこの静寂が少し寂しいような気がしていましたが、今となっては日曜日*や祝日のこの静けさこそが心の安らぎになっています。 *ドイツは日曜日も祝日と同様、たいていの店が閉まっています 10代の自分に言いたい 「大人はそんなに悪くない」祝日だからと、昨晩夜更かししたせいで、今朝は10時頃までゴロゴロし、それに伴ってお昼ご

10日間の人間生活。ドイツ生活のぼやき - 6

女性なら分かる方も多いかもしれないのですが、わたしには人間らしく生活できるのが月に10日ほどしかありません。病気なわけではありません。PMSやPMDDといった月経前症候群に悩んでいるためです。 話を始める前に、この記事の内容はすべて「わたしの場合」であることを強調しておきます。 「月経」と言うと、生理の1~2日目に重い症状が出がちというのがよく知られている話かなと思いますが、わたしの場合はその後も1週間ほど血液不足が原因なのか、あまり元気に動くことはできません。しかし、最

結婚したい男の子たち。ドイツ生活のぼやき - 5

ドイツに住み始めてから3年、数年前にワーキングホリデーをしていたのを合わせても4年ほどと、ドイツ生活がそんなに長いわけでもないのですが、仲の良い友だちというのは何人かいます。 その中で、特に食事の話で盛り上がるのは、やはり日本人です。彼ら彼女らの中にはドイツの食生活に慣れて、上手く節約している方もいます。が、やっぱり日本食が恋しい!カルテスエッセン(冷たいお食事)じゃ満足感が得られない!と思うわたしは、基本的に日本食かイタリア料理を作っています。ドイツのお食事は基本的にレス

真面目な日本人。ドイツ生活のぼやき - 4

街を歩いていたら、久しぶりの日本人の知り合いに会いました。手にはタピオカドリンク。「お久しぶりですね」と声を掛けると「えへへ、今バイト帰りでちょっとご褒美」と微笑んでくれました。そしてそのまま立ち話をして、なんとも興味深いことを聞いたのです。 彼女は音楽を生業にしているので、アルバイトってなんだろうと詳しく聞いてみると、めがね屋さんで働いているとのこと。しかもそのめがね屋さんが、ちょうどわたしが行きたいと思っていたお店だったのだから、「他店…というか、日本で買っためがねも調

わたしの肩書きは。ドイツ生活のぼやき - 3

本業は学生、のはず。わたしはドイツの大学院に籍を置いているので、学生です。履修すべき講義やゼミにはすべて出席したので、残っているのはインターンシップでの報告書、コロキウムでの論文中間発表、そして修士論文執筆のみ……。 学期によっては興味のある授業を聴講しに行くこともありますが、そういうのはほとんど趣味です。イタリア語や中国語、ヨーロッパの貴族が踊ったルネサンス・バロックダンス、あとはドイツ語の手書きの文字を解読するための実践的なゼミなど、自分の研究に役立ちそうな授業に顔を出