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大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館開館17周年記念講演 2023年4月23日

大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館は開館17周年をお祝いし記念講演がありました。
井口篤先生の「ピーターラビットは古代ローマ人ともおはなしができるというおはなし」
井口篤先生は、コロナ過の間にサバティカルでイギリスにいらしたお話しからはじまり、ラテン語についてとても興味深いお話しをしてくださいました。

ラテン語って何? 
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
日本語の文の中にも使われている言葉がたくさんあります。

 etc.  
=その他
という意味で使われるこの言葉ならわかるでしょうし、
a.m. や p.m.
午前、午後
の意味でよく使われています。

というように、意外に身のまわりにある言語なのです。

インドヨーロッパ語族のイタリック語派、ロマンス系言語の祖先とされていて、
英語の中にも、フランス語、イタリア語、スペイン語の中でも出てきます。
わたしも学ばなきゃいけないなと回避していましたが、井口先生の話はさらにすすんで、『アンの青春』や夏目漱石の『三四郎』にもラテン語のくだりがあること、そして『ピーター・ラビット』をラテン語で読んだらどうなるかという話に。 
またラテン語には擬態語(オノマトペ)がないが、詩などにするにはとても適した言語であるということも話してくださいました。そうだなあと思います。ラテン語って意外に身近なところにあるし、音の響きがとても心地よい。
ちなみに、ピーターと言う名前はラテン語では「石」「岩」の意味があるのだそうです。
当日、ウェールズ語の先生やドイツ語の先生もいらしてちょっとだけお話させていただきました。

大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館


大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館 白い藤の花が満開


この中に『ピーター・ラビットのおはなし』をはじめとした13話が入っています。


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