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【カメラマン大体1年目を終えて】会社辞めてフリーランスになってみた【その1】

このノートを書いた理由

周りに独立開業・転職を考えられる方が増えてきたからです。
まだまだ自分自身の経験が浅いながらも、「実際フリーになってみてどう?」と聞かれることが多くなりました。
アドバイスなんて大層なことは出来ないのでこれまでの事実や肌感を伝えられればと思いました。


フリーランスになる前(退職理由)

フリーランスになる前はアパレル業に従事しておりました。
以前の会社には約三年ほど勤務し、一般スタッフ~副店長~店長~営業ということを任されておりました。
営業への配属をきっかけに東京転勤になりましたが、それが2020年の7月でコロナ期真っ只中、東京が感染者爆増状態という状況。
もちろんその状況を承知した上で転勤を希望しましたが、
慣れない環境下でのテレワーク。
感染拡大防止のため時差出勤などが会社で推進されており、
時差出勤した分は勤務時間としてカウントされず結局朝から~夜まで働き、オンとオフの区別がなく、十分な息抜きが出来ず孤独な環境が続き、
考え込むことが多くなりました。

その時、僕が28歳。有名なブランドの倒産や撤退、アパレルという業界の不安定さをニュースでよく見かけるようになりました。あと数年で30代へ突入するという中、現在の収入面の苦しさ、そして果たして今後自分の役職や地位が上がったとしても、得られる収入の限界を考えた結果、転勤して半年も経ちませんでしたが、退職を申し出ました。今でも東京への道筋を用意してくれた人々や当時の上司先輩たちには申し訳ないと思っています。
とはいえ実際生活が苦しかったのも事実で、ジリ貧で関東での生活を続けて、スッカラカンになって周りが出資してくれるわけではないので、
間違った判断ではなかったと思っています。

会社辞めた直後(フリーカメラマンのきっかけ)

会社辞めたのは良いものの、元々の浪費癖と転勤に伴う出費で貯金はほぼ0。

来月の家賃どうすんの?状態。
「バイトする?」「ウーバーする?」「アイ〇ルに駆け込む?」の三択くらいしか自分の頭の中にはありませんでした。

とはいえあの時期に雇ってくれる飲食バイトもないし、
そもそもこの年齢で若い大学生と一緒にやれる勇気もありませんでした。

「マジでどうしよ。」と思って色々考えても何も思いつかない。。
そんな時、ふと僕の視界に入ったカメラ。
それを見て「そういえば俺カメラマンの出張撮影サイトに登録してたな」と。

マージンは抜かれても、大体1時間あたりの単価が7000~8000円ほど。
アルバイトで半日働くのと変わらないなと思った。
大学生のスナップ撮影を大阪に住んでいた時からやっていたので、
とりあえず出張サイトのスケジュールを更新してみるか、と。

すると時期的にも七五三の前後だったので、そのサイトでの撮影経験はないものの、家族のお客さんから撮影依頼が舞い込むようになりました。

なんとかこれで1,2か月は食い繋ぐことは出来た。
でも家賃や生活費の支出だけでほぼトントン。
早々に大阪への出戻りを決意しました。
家族や彼女、友人にも会いたかったしね。

フリーカメラマンとして(前半戦)

大阪へ帰って役所的な手続きを終えて、個人事業主として開業。
「開業ってすげえ大きいことなんやろなぁ」と思いながら、
ドキドキで開業届を持ち込みましたが、税務署に行ったらものの3分もしないうちに「はい、完了しました」とあっさり終わりました(笑)
こんなもんなんですね。

大阪へ帰ったあとも成人式~卒業式という案件が引き続き舞い込んで来ました。サラリーマン時代の月収には及びませんでしたが、実家に帰って月々の支払や色んな支出に対応して、少し手元に余るくらいのお金が出来ました。それでも僕はスタジオに所属していたり、名のあるカメラマンに師事していたわけではないので、自分の培ってきた技術でお金が貰えるという経験は嬉しいものでした。

しかし、ここで今思えば副業・フリーランスカメラマンが陥りがちな一つの盲点に気づいてなかった。

それは僕がカメラマン繁忙期に活動をはじめたから仕事が舞い込んで来ていたということ。10月~4月までは七五三を皮切りに成人式、卒業式、入学式がひっきりなしに続きます。この時期はカメラマンの旗を挙げているだけで仕事がやってくる程です。

僕もその事例に漏れず、舞い込んでくる仕事を必死にこなし続けて4月を終えました。
すると5月から依頼が減るんですよね。

この時に感じました。
フリーランスになることへのデメリット。
休みの日=無給

苦悩と勉強の日々(閑散期)

いつからか休みの日は心休まる日でなく、
不安と焦燥感に駆られる日になりました。
今でも休みの日は僕にとって単に嬉しいものではないです。
ここは副業やフリーランスを検討されている方にはよく考えて頂きたいポイントかもしれません。

でもこの経験から休みの日を技術を磨く日にしよう、
作例をもっと増やそうどんどん自分の活動を発信していこう。
そう思えるようになりました。

この時に急速なスピードで自分がこれまでやってこなかったジャンルのマニュアル本の読み込みや、周りの先輩カメラマンの方々にライティング、サロン撮影・物件撮影・料理撮影・企業撮影の撮り方のアドバイスを受けました。
そしてそれを実践して作例を一つでも増やすため、知人から紹介を受けて、ある程度見知った関係の人々が持つお店や企業の撮影に挑みました。
反応が怖かったですが、その評判は悪くないもので、自信に変わりました。

そしてタイミングよく勉強したことの撮影の案件が舞い込んでくるんですね。それは作例を掲げていたからだと思います。
とはいえ、5月~9月くらいは嫌でも時間に余裕の出来る時期でした。
この時にスタジオを開設して定期的に一見のお客様が来られる場所を作るか、法人の顧客をつけなければならないということを強く意識し始めました。

ひとまずここで区切ります。
その2は閑散期を抜けてどうしたかを書きたいと思います。

つづく


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