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vol.2 イノベーション 我が学びの道!!

Michaelです。

今回は第二弾!

前野隆司『システム×デザイン思考で世界を変える』(日経BP社、2014)

のアウトプットをしたいと思います。

このnoteでは、「我が学びの道!!」と題しまして、私が読んだ書籍に関するアウトプットやまとめをしていきます。

シリーズ化していく予定でいますので、オススメの書籍がありましたら、コメントで教えて頂けると幸いです。

興味を持てたら購入も検討してみてください!

本との出会い

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まず初めにお伝えするのが、私がどのようにしてこの本と出会ったか、です。
(画像をタップすると、商品情報に飛べます。)

イノベーションという用語は知っていましたが、専攻とは畑違いな分野です。この用語に興味を持ったきっかけは就職活動の最中からでした。

そしてこの本と出会うきっかけも就職活動の中にあります。企業の方にオススメの本として、書籍を紹介して頂いたのですがその中の一冊がこちらでした。

この書籍は、普通の書籍とは異なり、popなイラストと分かりやすい見出しなど工夫が凝らされていてビジネス書に対して抵抗がある人でも読みやすいつくりとなっています。

それにもかかわらず、内容がとても分かりやすく、そして濃いんです。入り口として読む書籍としてとってもオススメです。是非読んでみてください!

宜しければこちらの第一弾も御覧ください!
こちらではマーケティングについて学んだことをまとめています。

それでは早速内容に入っていきましょう。

イノベーションとは

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イノベーションがどのようにして生まれるかが本書には色々と記述がありましたが、まず受けた印象では日本はイノベーションが起きにくい・起こしにくい環境なのかなと思いました。

それぞれの構造と、必要要素についてまとめていきます。

<イノベーションを生むには>

⑴デザイン×システム思考
⑵価値の創造
⑶多様性からの創造
⑷Fail fast(速く失敗する)

⑴デザイン×システム思考
デザイン思考:右脳思考
→主観的、感情的、感覚的に物事を読み取ること
=3つの段階に分かれる
①オブザベーション
:無意識の声、インサイトの獲得を目指す
②アイディエーション
:ブレインストーミングなどを用いて、集合知によって形にする
③プロトタイピング
:アイデアの改良を続ける。思考し続ける、手や体を動かす

システム思考:左脳思考
→論理的、俯瞰的に物事を分析する
=物の捉え方の掛け算
=全体俯瞰(システミック)×構成要素の繋がり(システマティック)

⑵価値の創造
→イノベーション
SDM(システムデザインマネジメント)という概念によって支えられる
これを実現するために必要なことは…
①今まで潜在的にあったニーズを本質的に解決する
②枠内思考(従来の考え方)を飛び出して、破壊的創造をする
社会を良くしたいという情熱によって命が宿る
※イノベーションはラテン語のnovus(=new)、新星爆発に由来

⑶多様性からの創造性
研究によると、
均質なメンバーが集まって生まれたアイデアは平均点が高い
多様性が高いメンバーが高いと、優れた意見が生まれやすい

多様性が高い集団では、アイデアの方向性や質はバラバラになる。しかし、そのばらつきが優れたアイデアを生み出すきっかけになるそうです。

また、多様性について女性の参画に関しても面白い研究がある。女性の参画はアイデアの新規性に正の相関があるそうです。枠組にとらわれない力が重要と言えます。

⑷Fail fast(速く失敗する)
本書では、ジャンケンを例に挙げて勝ちをたくさんあげるには試行数を上げる必要があると書いてありました。緻密な作戦も重要ですが、実際に挫折を経験し、再び動き出すという動作が大事だと思います。

また、イノベーションにおいては、誰でも、でなく、誰かのニーズに応えることが大切だと書かれていました。何かを構想したなら、そのまま行動に移してみること、そしてその結果を情報として受け取ることが大切なのだと思います。

イノベーションを支えるフレームワーク

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今回は本書に載っていた全てのフレームワークは載せられないのでいくつか抜粋して載せたいと思います。

まず、フレームワークには収束フェーズ、発散フェーズの2種類があります。これらの2つには次のような違いがあります。
発散フェーズというのは新規性の獲得、そして従来の思考を飛び出すために使うフレームワークです。
収束フェーズは、発散フェーズで上がったアイデアに対して論理や根拠を用いて評価を行い、どのように今後進めていくのかを定めるフレームワークです。

<今回のフレームワーク>
①ブレインストーミング
②シナリオグラフ
③バリューグラフ
④2軸図

①ブレインストーミング
このフレームワークは発散フェーズに用いるフレームワークです。その中でも特に自由連想法と言われる発散の仕方を取ります。アイデアを批判せず、関連することを挙げ続け、質より量を重視していきます。ポジティブに挙がった意見に対して向き合い、気軽に意見を挙げられるような雰囲気の中行います。
どこでもできる、一人でもできる点が強みでもあります。

②シナリオグラフ
このフレームワークも発散フェーズに用いるフレームワークです。その中でも強制連想法という発散の仕方であり、ブレインストーミングと対になるものです。あげた単語、関連する単語に対し、いつどこで誰が何をした、というストーリーを作っていきます。一見全く関連がないものが、隠れたニーズを見つけることに繋がり、ブレインストーミングに比べ、アイデアの新規性獲得に有効な手段であることが証明されています。

③バリューグラフ

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問題解決の際、①なぜそうするのか、②どのようにしてという2視点から①に関しては上位へ、②に関しては下位へと深堀していくことでアプローチを増やしていきます。収束・発散どちらのフェーズでも利用できます。

④2軸図

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縦と横に二軸で、定性&定量的にアイデアを座標に写していきます。複数の図を作り、見比べることによって、思考やアイデアを立体化することができます。(画像は引用しています。引用元:https://www.kikakulabo.com/thinking-2jiku/)

最後に

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まだまだたくさんのフレームワークが本書には掲載されています。
私がこの著書を読んで印象的だった点は、フレームワークの分かりやすい説明です。どうしてもフレームワークを暗記してしまうと、適用できないものに関しても利用しようとする傾向があると思うのですが(コンサル業界の方が仰っていた)、この著書を読めばいつ使うのがベターで、適用可能なのかを考えることができると感じました。

フレームワークに限らず、イノベーションに関する記述も非常に学べることが多いと思います。難しく書かれていないからと言って、内容が薄いわけではなく、隅から隅まで学ぶべきことが記述されています。

市場を獲得する時代から市場を探す時代へ移行する今、イノベーションが市場を新たに創り出すことは間違いありません。この本を読んで、新たなビジネスモデルについて考えるのも良いのではないでしょうか。

興味がありましたら、是非ご購入を検討してみてください!

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。
思ったこと、感じたことありましたらコメントいただけると幸いです。
オススメの著書等あったら教えていただきたいです。