見出し画像

Beから始めよ!居場所の数とWell-Beingは比例するという話。

先日、白秋共同研究所さんのイベントに参加してきました。神戸発というのもありますし、これからの50歳-75歳の"白秋世代"がイキイキと活躍し、働き手としても、消費者としても、パワフルになっていくことで続く若い人たち含め日本全体が活性化するような状態を目指していく取組みということで、応援しています。

そこで、うちの代表がゲスト講演&パネラーとして参加するのもあり、要は応援観戦というやつです。

基調講演はWell-Beingについて探究を進めておられる石川善樹さん!久しぶりに生でお話を聞きましたが、相変わらずエビデンスとなるデータを示していただきながらも、面白い切り口と視点でお話してくださり、とても分かりやすかったです。うちの代表の話や、その後に続くシスメックスの人材開発部長さんも加えたパネルディスカッションも含め、内容がとても良かった。その中で、いくつか印象に残った話があります。

まず1つ目に、BeとDoの話。※ちなみにうちの会社は株式会社Be&Do(笑)
子どもの頃と、大人では関係性をつくるうえでの順番が異なるという話だ。

子どものころは、家庭・公園・幼稚園や保育園・学校にいたるまで、一緒にいることからスタートして、そこで例えば一緒に遊んだりクラブに入ったりする。そして一緒に勉強したり遊んだりするのだ。

  1. Being(一緒にいる)

  2. Becoming(一緒になる)

  3. Doing(一緒にする)

逆に大人になってから、仕事や何らかのタスクから関係性をつくっていくことが多い。この仕事をできるから、このプロジェクトを一緒にする。だから一緒に過ごしている。そのため、役割が無くなってしまうと、途端にその場の居心地が悪くなってしまいがちだという。

  1. Doing(一緒にする)

  2. Becoming(一緒になる)

  3. Being(一緒にいる)

心理的安全性という話をよく聞くようになりましたが、職場ではDoばかりが求められて、そもそもその人の存在Beを認められていないことも多い気がします。少なくとも、その人に関心を持ち、興味を持ち、コミュニケーションをとることからシンプルに始められるはずなのですが、隣で働く人のこともあまり知らないということは多々あるようです。

誰と働くかは、その人が楽しく働くためにとても重要。
紹介されていた事例のひとつに、入社後ずっとテレワークで、直接上司に会ったことが無いという人が、初めて上司と食事をとりにいくことができて、正直どうでも良い上司の学生時代の話などを聞いたそうだ。どうでも良い話なんだけれども、それ以降、仕事をする時に明らかにやる気が上がったと感じられたそう。

善樹さんのこの例え話がとても分かりやすかった。
極端な話、浜辺で「穴を掘れ」と言われたら「なんでやらないといけないの?」となるのが普通だろう。でも、例えば自分の大好きな人と二人で「浜辺で穴を掘ってきてください」と言われたら、穴を掘るという行為は意味がなくても、大好きな人と穴を掘るということには大いに価値を感じることだろう。むしろウキウキしてしまいそうです。楽しいに違いありません。

2つ目に「居場所の数」の話。
現状への満足も、将来への希望も、チャレンジ意欲や、社会貢献意欲などさまざまな指標でポジティブなアンケート結果が出た人ほど「居場所」の数が多いという興味深いデータの話。

居場所というのは、ある意味でコミュニティであり、いくつもの"サードプレイス"がある状態ということだ。

会社、家族、地元の友人知人、趣味の友達、地域活動、副業仲間、外部の勉強会、あれやこれや。

健全な多重人格」という表現も面白かったが、以前に聞いた「分人主義」の話とも近いと感じました。いくつもの顔があってよくて、それぞれの場所で、それぞれの立場や役割で、自分らしく振る舞える機会や場があるということもだし、共有できる存在がいることがWell-Beingにつながるという話。とても納得感がありました。

会社一筋、他にはわき目もふらない!という人が、退職後に路頭に迷う…という話は残念ながらけっこう聞きます。今回のテーマとなっている白秋世代のもっと前、いわゆるプレ白秋世代の時期から、積極的に行動を起こし、仲間を見つけていくということは、イキイキと長きにわたって過ごしていく意味でとても重要だということです。

とても学びが深いイベントでした。

PsyCap Masterのお二方、うちの代表、パネリストのおひとり、そして私で写真撮影

あと、PsyCap Masterの仲間も会場にいて、直接会えてたくさんお話もできて胸アツでした。これも良いサードプレイスになっていると嬉しいな。これから盛り上げていきますか!!

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?