【ショールームレポート】arper
先月会社のメンバーでおこなったショールーム見学、3ヶ所目はarperです。
arperのショールームは、2フロアで構成されているのですが、上の階はサムネイルの画像にあるように淡い暖色系のカラーで構成されていて、新感覚でありながらやさしさと居心地の良さを感じられる空間でした。
日本にいることを忘れるような雰囲気で、入った瞬間に心奪われました。。
ご担当者の方にブランドのコンセプトや大事にしている考え方を丁寧に説明していただいたので、ぜひお楽しみください。
ブランドについて
1989年にイタリア ヴェネト州で椅子の革張り工場としてスタートした会社でしたが、デザイナーと出会い、ブランドとして進化していきます。
今では世界に支社・代理店があり、90か国にネットワークがあるグローバルなブランドへと急成長を遂げました。
ブランドのキーワードは「エッセンシャル」。
デザインを用いて人と空間の関係を良くすることが本質であるという考えを大切にしているため、デザインコンシャス(特徴的なデザイン)というより、いかに家具が空間に溶け込むか、自然に使えるかに重きを置いています。
arperではそれらを実現するために、家具のラインを細く、シンプルにし、数千種類の張地から空間にあったカラーを選べるようにしています。
「arper」は造語で、「家具+for(〜のための家具)」を意味しているのですが、そこからも家具が主役ではないというブランドの考えを感じ取ることができます。
また、空間の連続性と一貫性を重視し、一つのシリーズでたくさんのバリエーションを用意しているのもブランドの特徴の一つです。
たとえば、世界のデザイン賞を多数受賞しているアルペールの代表作「Catifa」は、シェルの素材とカラー、脚のそれぞれをたくさんのバリエーションの中から選ぶことができます。
6つのコンセプト
arperでは以下の6つのコンセプトを基にブランディングをしています。
・バランス
・直感(直感的にいいと思えるデザイン)
・ファミリー(一つのシリーズがファミリーのように一貫性を持っている)
・カラー(kvadratをメインに使用。400種類以上から選ぶことができる)
・ライト(シンプルでライトな印象)
・プレイ(バリエーションを変えて遊び心のある空間をつくる)
昨年新たに加わったコンセプト 「SOFT(ER)」
便利なデバイスが生まれてきた代わりに、どこに行っても仕事や人とのつながりから離れられなくなっている現代。
人が本質的に求めているものは、やわらかくてやさしいものではないか、という考えから生まれました。
キーワードはウォーム、ナチュラル、リラックス、ライト、ヒューマン。
現在のショールームのテーマでもあります。
デザイナーについて
arperのデザイナーは全員外部で、その中には日本人デザイナーの岩崎一郎さんもいらっしゃいます。
岩崎一郎さんデザインのKIIKシリーズは、630角のモジュールでゆったり座ることができるのが特徴です。
シートとシートの間にテーブルを挟むことで隣り合う人同士の距離を取ることができるので、コロナ対策にもなりますし、納品後の組み替えができるので、コロナが落ち着いた後にレイアウトを変えることもできます。
サスティナブルについての考え
arperでは2005年に本国で環境事業部を発足し、環境問題への取組をはじめました。
高品質なものが長く使われることが一番のサスティナブルだという考えのもと、製品には5年間の品質保証をつけています。
また、2020年には「Juno Eco」という再生プラスチックを70%したチェアも発売。スタッキングができて屋外でも使用できる、機能性も兼ね備えたチェアです。
国内に在庫を持っている商品
定番のチェアCatifaやJuno、Aavaだけでなく、テーブルやスツールなども国内で在庫を持っています。
ヌードの在庫を国内に持っていて張地加工が必要なアイテムは、基本的に納期が約2ヶ月かかりますが、KvadratのMessenger5というシリーズのファブリックは約6週間で納品できます。
海外ブランドでファブリックが選べて、6週間で納品可能なブランドは多くないので、ありがたい存在ですね。
これからどんどん活用していきたいです!
まとめ
arperはショールーム見学をする前からミニマルでかわいらしいデザインで個人的に好きでしたが、ブランドの新しいコンセプト「SOFT(ER)(人が本質的に求めているものは、やわらかくてやさしいもの)」という考えに共感したし、それを実現している空間を体感して、ここで働きたい!と思うくらい好き度が増しました。
他のメンバーもそう言っていたので、多くの人が心地良さを感じられる空間を実現できるブランドなのだと思います。
ご興味のある方はぜひショールーム見学していただきたいです!
今日はここまで。
ではではまたー!