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地方から上京するという事

 ちょっと前のニュースにはなりますが、地方就職希望の大学生の比率が増えたというニュースがありました。コロナの影響もあると思いますが、ネット環境の発達や大手企業の地方への移転などもあり、地方でも働ける環境が増えてきているという事なのかもしれません。

 ただ、この中身を分解すると地方大学から東京を目指すということと、首都圏の大学から東京で就職するということでは、ちょっと違ってくるような気がします。地方から就職のために東京に移ってきた自身の体験を含めて、ちょっと書いてみようと思います。 

距離というハードルは高い

 私は福島県の大学に通っていましたが、就活の時の面接はほぼ東京でした。2回くらいお隣の県の仙台で面接をした記憶はありますが、それでも面接が進めば場所は東京になっていたと思います。大学時代の仲の良かった友達でも、東京で就職したのは10人中2人くらいだったので、やはり地方在住者からすると地方大学→東京はそれなりにハードルが高いように思います。
 私の場合は、ファッション関連の企業に絞っていたので、ほとんどの企業の本社が東京にあったということもあり、しょうがないと思っていましたが、結構お金と時間がかかりました。
*その時の詳細は、最初の投稿で少し書いていますのでそちらもご覧いただけるとありがたいです。

 元々仕事が決まらないとしても引っ越そうと思っていた為、お金は貯めていたのでよかったのですが、もしお金がなかったら近場のところに絞っていたかもしれません。これって地方在住の大学生からすると、すでにハードルが高くなってしまいますよね。
(今はリモートも主流になっていると思うと結構羨ましいです)
 最初の販売の仕事で一緒に働いていた同い年の同僚は、住んでいる横浜から渋谷まで面接に行くのがめんどくさかったと言っていました💦4時間以上かけて東京まで来ていたと言ったら尊敬されましたね。
 

得られる経験値はやっぱり違う

 上京してから20年弱ですが、振り返ると東京で働いてみてよかったなと思います。販売から始めて、アパレル企業で企画側の仕事に就くことができたのは、東京にいて常に情報を得ながらアンテナを張っていたおかけだと思います。勿論、”何をしたいか”や”何になりたか”という事にもよってくると思いますが、目指す先にある一番大変そうな場所に身を置いてみるということは、自身の経験値を上げるという意味ではとても重要だと思います。
 働いてみて思ったことは、人の”テンションの高さ”だったり”熱量の高さ”もあります。単純に人が多いということもあるかもしれませんが、これまで仕事を通じて出会った多くの人から刺激をもらい、自分も何かしなきゃと常に思わされる環境にいられたことは、自身の成長には欠かせない要素だったと思います。
 別に東京や大阪などの大都市に行けば何かいいことがあるという事ではないですが、一旦自分のテリトリー外に出てみるという事自体が、経験を積んでいく上では重要な気がします。慣れ親しんだ地元で働くことを否定するつもりは全くありませんが、まったく知らない土地だったり環境に身を置くこと自体が、生きていく経験値を上げてくれるような気がします。
 

これからどうするか

 これからを考えると、どういう環境に身を置いて仕事をしていくか?、また生活していくか?について、あまり場所に縛られる必要は無いような気がしています。フリーランスとしての生計を立てないといけないので、まずは自分の仕事の道筋は立てないといけないのですが、別に場所はどこでもいいのかと思っています。もし地方に需要があれば、そこでやってみるというのも新しいチャレンジのようにも思いますし、リモートという事も可能です。
海外でやってみるとかもありかもですね。