しがふわふわと浮遊する
いつもように眠りについて、目覚めない朝が来るかもしれないということ。想像しただけでゾッとする。
職場でペアを組んで担当を持っているQさんの息子さんが亡くなられた。あたしより一つ上、27歳。あまりに若い。突然の訃報に、心臓の形をなぞれるくらい心拍数が上がった。そして、2日経った今でも、まだ信じられず心の中でふわふわしている。どうしても考えてしまう、もうこの世にはいない人の、誰も確かめようのないその心の中のこと。宙を舞う小さな綿毛みたいに、あたしから遠ざかったり近づいたり。決し