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n秒後にくるペットの救急に備える話

誰に向けて

ペットと長く暮らしたいと思っている人

得られるもの

「いざという時」をシミュレーションすることでペットと1秒でも長く暮らせる可能性を上げる

まず結論

準備や想定していない事を急には出来ない
一刻を争うときにパニクるしGoogleは信用できない
事前準備 is 正義

これを書いた背景

三が日中に猫を家で看取りました。(解剖をしてないのでおそらく)死因は心不全でしたが、同じケースを防げればとこのNoteを書きました。

ペットの救急おおまかな流れ

救急車が運んでくれる人間とは違い、ペットの健康が危険な時は飼い主の行動がほぼすべての結果を左右します。

救急に至るまで、おおよそ以下の流れと考えています。

  1. 状態の観察・把握

  2. 応急対応

  3. 動物病院へ連絡

  4. 移動 or 配車

1. 状態の観察・把握

普段から正常な状態を観察しておき、様子と違う状態(元気がない、ご飯を食べない、動きがとても遅い、瞳孔が落ち着かない、息が早い・遅い、長時間排便されてない)を気付ける様に心掛けましょう。

この様な状態の場合、なるべく早く救急診療を受けるべき状態です。
何がおかしいをお医者さんに伝えるため動画・写真を撮影しておくなども有効です。

2. 応急対応

自分の知識・経験の範囲で応急対応が可能と考えた場合は病院に着くまで出来うる処置をしてあげて下さい。
ただし、必ず獣医さんなど専門家の意見にそった行動をして下さい。

本格的な救急、救命対応は本やオンライン講座の付け焼き刃では身に付かないと実感したのでガチ勢は実技ありの各講習をオススメします。

3. 動物病院へ連絡

異常な状態を確認したらすぐに動物病院へ連絡です。救急対応が可能な獣医さんは ”複数候補” 備えておきましょう。

  1. 平日日中ならA病院(かかりつけなど

  2. 平日朝夜休日祝日ならB病院

  3. とにかく救急ならC病院

という様に時間や状況においてある程度カバーするには複数先の候補を考えておく必要があります。

うちの場合、コトが起きたのは 2022/1/3 22:14 で「三が日」かつ「夜」でした。かかりつけの獣医はもちろん休みでタクシーを呼んでも時間が掛かかると言われ、やっと救急診察が対応可能な所を見つけるもすでに症状と通院までの時間を考えると蘇生はもう無理だと言われました。
(救急対応可能な病院を見つけるまで所要は約50分程度)

次また同じ状況になっても2,3分かかると思っています。
生死を分けるのは迅速な行動適切な処置です。

「状況」と「時間」別に行く獣医を下記サイトなどを参考に必ず事前に調べておいて下さい。

https://lifewithpet.net/

自分の家の周辺の動物病院を調べましたでしょうか?
その情報をPCやスマホにブックマークするのではなく、

紙に書いて(印刷でも可)

ペットグッズをまとめている場所やすぐ取れる場所に保管しておいて下さい。※理由は後述

調べた情報は条件に応じた形で書いておくと後で慌てず行動出来ます。
記録例)

連絡先の判断ワークフロー4. 移動 or 配車

4. 移動 or 配車

病院手配が済んだら次は移動です。もし平常心で運転出来る家族が隣にいる場合はその方に運転してもらうのもアリだと思います。
人間が事故をしてはいけないので人間も一呼吸して落ち着きましょう。

タクシー配車アプリで呼ぼう

タクシー配車アプリで呼ぶ or 近くのタクシー営業所に電話しましょう。
タクシーへの連絡先も病院と同じく複数候補を事前に調べて、「紙にメモ」して備えましょう。※理由は後述

また、法律でタクシーがペットの乗車拒否をする事は出来ません。気兼ねなくスムーズにペットを運ぶ為にケージに入れたりタオルを複数枚しっかり引くなどして乗りましょう。念押しで事前にペットOKなタクシー会社をメモするのがベストです。

緊急性がある時はGoogleを頼らない

私は病院への連絡先も、タクシーへの連絡先も「紙に書く」ことを推奨しています。

理由は単純で、急いでいようがいまいが検索エンジンは自分たちが見せたい広告結果やランキングしたページしか見せないからです。(昨今は特に)

私はネットで調べた(後から調べるとベターでもベストでもない)間違った救命方法をスマホで見つつ、GoogleMapで現在営業してるっぽい病院に電話を掛け回り、タクシーアプリで配車しようとしていました。

検索しても表示されるページは状況に応じたものは出てこないです。また同時に猫の状況も見つつ人工呼吸をするという状況でパニックになっていて正しい情報だったのかも精査など出来ませんでした。

実体験も踏まえると、余裕がある時に事前に調べておけてそれを見ながら他の対応も出来るオフライン記録が良いと感じました。
(スマホ内やクラウド上に対処フロー資料をあげておくでも可)

最後に

起きてもない事を心配してもしょうがないと言う人もいるかもしれませんが、ペットの一番近くにいて異変に気付いてあげられるのも助けてあげられる可能性が一番高いのもあなたです。

これを読んだから助かるとは思っていませんが、あなたとペットが1秒でも長く健やかに暮らせることを願ってます。

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