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読書と平凡な日常15 ジャックとモリアーティ

 どうも、紅りんごです。口内炎ができてイライラしてます。潰すこともできず、無視することもできずという微妙なサイズ。舌を針の様に尖らせることができればいいんですけどね……そうもいかないのが現実。よーしっ、気を取り直して行きましょう。

肝試し

 過去に臓器移植された元患者が相次いで殺害される事件が発生。彼らは全員全ての臓器が摘出された上で、放置されていた。迷いない手口に鮮やかな手腕、警察は犯人を医療従事者と考え、追い始める。やがて事件は臓器移植という現代医療において議論の絶えない部分へと踏み込むものへと拡大していく。
 切り裂きジャックさながらの犯行と挑発。過去の亡霊が蘇る空気を感じて読んでいて背中が寒くなります。切り裂きジャックってもっと亡霊のような感じかと思っていましたが、女性の臓器を全部抜き去って、警察にその一部を送りつけたりと、狂気と正気が噛み合った人間だったとは知りませんでした。その正体は悪魔だなんだと言われていますが、力を誇示しようとするのは実に人間らしい部分だと思います。今では、Fateや終末のワルキューレ等の二次元でも扱われている彼または彼女。名前の通りの良さと、謎が多い所が想像の羽を広げるのにもってこいなのでしょう。
 名前の通りの良さ、謎多き生涯、外見イメージが初老の男。そして実在しているかが不明、濃霧の街で暗躍。特徴を挙げてみると、モリアーティ教授が頭に浮かびました。シャーロックホームズのシリーズではそこまで出番が多いわけではない(事件の裏にいることは多い。)彼も多くの作品でもてはやされる人物です。彼の方がいくらかフィクションよりの存在ですが、シャーロックホームズは実在していた、なんて言われていますし、もしかしたら……なんて。
 私はオックスフォード周辺しか訪れたことが無いので、是非一度ロンドンを訪れてみたいと思います。
 英国の住人達、彼らの魅力は私達を濃霧のように囲い込んで、離さない。それでは、今日はこの辺りで。

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