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どうか午前は穏やかに、ソマリア海賊
「今の仕事の前はね自衛隊にいたんですよ」
「へえそりゃすごい」
「アフリカにいたんです、海をパトロールしてソマリア海賊を取り締まっていました」
京の町に佇む古本屋「三密堂」で何やら興味深い話が耳に飛び込んできた。
店番である僕は、いったん手を止めてお勘定場に座って会話に耳をかたむける。
午前の穏やかな日差しに、通りを歩く、様々な国の観光客、隣のラーメン屋は連日大繁盛で整理券なるものをくばっている、
サンドされたシャキシャキ言葉たち
栞の言うことにゃ(仮)
「ことばは、自由だ。」
挟んだ栞にはこう書いてある。読みかけの本からひょいと覗ける、この二文字にふと目を留めた。そして少しだけ考えた、果たしてことばって自由なのかしら。
至言であるともとれるし大事な何かが抜け落ちてしまっているのではないかとも思えなくも無い。
僕がこの言葉を目にして最初に考えたのは、これを誰が考えたのだろうということだった。
コピーライターが考えたのか出
歌は突然ペテンハッタリペッタンコ
音楽は人の心に語りかけて不思議な作用をする。心を鼓舞して扇動することだってできるし、お祝いお祭りから弔い争いにまで、なんでもこい。
逆に心を落ち着かせることもできる。
鎮魂と覚醒。
作家の中上健二は「優れた音楽は、この世のものだが何処か違う彼方からやってきたような異界性を伴う」としているが、もっともだと思う。
音楽の起源というものを僕は知らないけれど、神様とのコミュニケーション、結局辿れば宗教的
なんでもない春の嵐は穏やかに
「今回のテストはてんで駄目だったからなあ。殆ど空欄で出しちゃったから点数1桁すら、ありえる」
なんてことを布団の中でぼんやりと考えていた。こんな時、スーパーマンのように微熱がやって来てくれればいいんだけど、そんな事あるわけ無く、体は至って健康であるから、あとは仮病を使うしかない。どうしようか、いっその事、もう一眠りなんて考えている内に、だんだんと頭が冴えてきて、僕は点数が悪い筈が無い、なぜならテス
芸術的修行者にはホットサンドをもたせて
「バウル」ってご存知です?あれです、あれ。ほら、ぬくいサンドイッチ。
ホットサンドの事を言うんですね、熱い鉄板で挟んでぺしゃんこにするあれ。
僕はついぞ今の今まで知りませんでした。何度か食ったことはあったのだろうけれど、バウルだということを知らずにいて、へえそんな名前なのね貴方、ふんふんとインターネットをぽちぽちして「バウル」を調べた。
そうするとベンガル地方の歌うたいとある。
あれま。
適切な
ちぐはぐな街はキレイ
「どこそこのラーメン屋は知ってる?」
「どこだろう?」
「ふんやら通りを、こう行って、こう行ったところの、、」
「ああ、あの通りね、はいはい。はて、あんなところにラーメン屋なんかあったかしら」
「そう、あそこが美味いの」
「ああ、そういえばあの通りには湯屋があるよね?近く?」
「へ、あんなところに湯屋があったかいな」
大体同じ場所をを思い起こしているのに違いないのに、うまく噛み合わず、互いが想起
くどくど毒吐くまいと
「飛行機好きの方はぜひハワイをおすすめします」
浜辺に立つ黄色い水着姿のべっぴんさんは浮き輪を持ち微笑を浮かべ、方やぽつねんと俯き加減に物憂い視線をなげるべっぴんさん、極端な写真が二葉。
僕が生まれるより前に発刊されたカルチャア雑誌にあった広告。
最初は何の事だかよく分からず、更によくよく見てみると「飛行機グアム3.5時間、ハワイ8時間」
ほうほう。
左下には小さくグアム政府観光局。
なるほど。
晦日正月ぐうたん日記 3
31日
実家。金沢。
先日降ったらしい雪は街の隅っこに微かに残る程度で、京都よりは寒いものの例年に比べ穏やかな気候で過ごしやすい。と思っていたら、やはり北陸の冬、そんな単簡にはいかぬ。
雨ふりふり。大雨。
昼から父、兄家族たちと大型ショッピングモールへ。そういえば普段あまり行かない。
みんなでぶらぶらする。姪っ子から「パン泥棒」なるものを教えてもらう。すっごく可愛くて是非、今度絵本を読んでみよう
さすれば暮らしのとうしろう
テレビジョンの向こう側では、暮らしの達人と名乗るご婦人がスタジオにいる芸能人、ひいてはカメラの向こう側、並びにテレビの前の視聴者、即ち寝そべる僕に対して、暮らしを向上させるための指南をしてくださっている。ありがたや。
どこそこに、百圓均一で買い求めたこれこれを使うと、あら不思議。生活がよりよいものに。お次はお台所で、うんぬんかんかんぬん、、、。
ぼけえと眺めながら、頭に浮かんだ「暮らしの達人」とい