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日本らしいものといえば... その1

こんにちは。佳輪(かりん)です。
贈り物向けに名入れのできる縁起物の包丁を販売しています。


「日本らしい」ものといえば、何を思い浮かべますか?
「らしい」とは、そのものの特徴や性質をよく表しているという意味です。

神社やお寺、和食、お茶、能や歌舞伎、祭、着物、行事、伝統などなどありますね。そういったものが日本らしさを想起させますが、詳しく説明できる人は少なくなってきているようです。


今日はその中でも、伝統的文化でもある「畳」について。


もう数年前の話になりますが、東京オリンピックの柔道で使われていた畳が中国製だったことはご存知ですか?

私はそれ聞いたときショックでした。日本古来の武術から生まれた柔道が、日本で開催される世界大会で国産の畳を使えなかった。その畳はもはや畳ではなく、畳の見た目をしたビニールのマットです。

予算の問題やテレビ映えを考慮した見た目(赤や青、黄色など)からそうなるのかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか。当初より予算が雪だるま式に膨れていくオリンピックや万博を見ていると、お金の使い方に疑問が残ります。

とはいえ、畳のことを知らなかった自分にも気づけた。知るきっかけにもなったので、ここから調べていけたらと思います。

畳は弾力性や耐久性、吸音・遮音効果があります。断熱や保湿性にも優れていて、四季のある日本で快適に過ごすための考え抜かれた敷物なんです。

そんな畳の生産量が、30年前に比べ約95%も減っているそうです。存続の危機ですね。

平成8年(1996年)
国内生産量 2,694万枚
輸入量 1,137万枚

令和5年(2023年)
国内生産量 154万枚
輸入量 591万枚

「いぐさ(畳表)をめぐる事情(令和6年3月)」農林水産省より
「いぐさ(畳表)をめぐる事情(令和6年3月)」農林水産省より


日本らしさを残すためには、まずは日本の伝統文化や技術を知ることから。気づかない間に、失われようとしている文化や技術がたくさんあります。見えるモノの裏には、本当に使い手のことを考えたデザインと心が込められています。日本人の得意技「伝統を守り、新しいものを生み出していく」ことが大切ですね。


佳輪(KARIN)

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