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なにかしらのロボット

野良ロボットが公園をギシギシと歩いていた。

薄汚れて苔むした身体をなんとか回転させて。

おもわず手を差しのべようと近づく。

背中に貼られた注意書きが目に入る。

これは「なにかしらのロボット」です。
使途不明のため近づかないでください。

野良ロボットは公園からギコギコと出ていく。

ひび割れた頭からファンファーレを鳴らして。

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