盛大な拍手を!/『ワンダー 君は太陽』
良い映画を観ると、最後に拍手したい衝動に駆られます。
家で観ている時はいいのですが、映画館で観ている時もそうなるのでこらえるのが大変です笑
『アベンジャーズ/エンドゲーム』を映画館で観た時には、エンドロール中に会場全体で拍手が起こり、その時の一体感がとても心地よかったです!
そこで今回は、今まで観てきた中でも特に拍手を贈りたいと思えた映画をご紹介します。
『ワンダー 君は太陽』(2017)
あらすじ
「やさしさの半分は勇気でできている。」
この作品のキャッチコピーにあるように、この作品にはたくさんの「やさしさ」が詰まっています。
やさしいだけなのは本当にやさしさなのか?
やさしさには勇気が伴うことを気づかせてくれました。
まず小学5年生にして初めて学校に行くオギーの勇気がすごい。
行ったことのない、知らない人しかいない中に飛び込んで行くんですもん。
個性的なルックスのオギーにとって、不安でいっぱいだったと思います。
そしてオギーを送り出した両親の勇気。
コンプレックスのある我が子を学校に通わせたらどうなるのか。
悪い想像をしてしまうそんな不安があったと思うのですが、オギーのために外の世界に触れさせる機会を与えたことに、ものすごい愛情を感じました。
学校へ行き始めて、そのルックスからオギーは注目の的になります。
休み時間にからかわれたり、ドッジボールで執拗に狙われたり。
家に帰ると、家族の前で拗ねてみせたり、空想の世界に浸って現実逃避したり。
その繰り返しの中でも、オギーは学校へ行くのを続けたんです。
すると、あるキッカケから1人の友達ができます。
その友達は、オギーの外見ではなく内面のいい所に触れて親友と呼べる1人になっていきます。
この作品の印象的に残っているこんなセリフがあります。
「相手を知りたかったらやることは1つ よく見ること」
よく見るとは、ただ外側だけを見るのではなく、その人の深い部分までよく見るということ。
人間関係の中で、とても重要なことだと感じました。
外見も最初の印象としては大事だと思いますが、 中身が魅力的ならより人も集まり長く付き合える関係性になりますよね!
また、自分も人を外見だけで判断せず、よく見れる人になるために自分を磨き続けます!
この作品はオギーが主人公ではあるのですが、他の登場人物の視点も描かれます。
その人物が今どう思っているのかを主観で知ることができて、印象がまったく違ってみえるのが作品に惹き込まれる魅力の1つです。
オギーを想う母と父の視点。
皆がオギーばかり気にして、自分はどうなのと悩む姉の視点。
オギーと喧嘩した後の友達の視点。
オギーという太陽を中心に、周りの人が輝き出す。
人の魅力を引き出すのは人ということがよく分かります。
これがたまらなく愛おしい。
クライマックスはオギーから母へ贈る感謝のスピーチ。
登場人物全員の成長に、観終わるときには自然と涙を流している。
やさしさを学べました。
この作品に心からの拍手を!
ここまで読んで頂きありがとうございました。