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牡蠣には足があるってホント?

牡蠣は市販されている状態の
成長した姿では足が生えていません。

しかしそれは退化してしまっただけで、
実は幼生期には足を持っていることが
わかっています。

皆さんもご存じのとおり、
カエルもオタマジャクシから
成長する過程でエラを失います。

このような成長に伴う”変態”と同じような形で
牡蠣も成長の過程で不要になった足を
失ってしまっている
のです。

牡蠣は卵から生まれて
幼生期を過ごす間は足が生えています。

この二週間くらいの期間は
動物プランクトンのようにして
海中を浮遊しています。

そして、最終的には自らの足で歩いて
ここに定着しようという場所を探し求め、
ついに「ここで決めた!」というときに
接着して付着稚貝になります。

この段階で必要なくなった足は退化し、
ずっと同じ場所で生きていくようになるのです。

浮遊幼少期の動物プランクトンの時代には
はっきりと大きな足が生えています。

成長すると名残さえもなくなってしまいますが、
本当に牡蠣は足を持っていると言えるでしょう。

また、牡蠣の幼生期には
目も発達している
ことが知られていて、
太陽の光による明るさを感知しながら
どこに定着したら良いかを探し回っています。

同じ場所に定着して動かなくなってしまうと
光を感知する必要もなくなってしまうので、
目も足と同様に幼生期が終わるとともに
退化してなくなってしまいます。

このように牡蠣の成長は
大きく分けると二段階に分かれていて、
幼少の頃には成長後にはない器官が
いくつもあるのです。


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