海外では牡蠣って食べるの?<アメリカ編3>
もともと魚介類を生で食べる
文化がないアメリカですが、
牡蠣だけは昔から生のままで
食べられています。
もちろん加熱料理も大人気で、
アメリカのシーフードといえば
誰もが牡蠣というほど
国中で愛されている食材です。
そんなアメリカで、
特に西海岸に暮らす人々にとって
もっとも馴染み深い牡蠣の品種が
「オリンピア」です。
オリンピアは西海岸に生息する
とても小さな牡蠣で、
そのサイズは日本の標準的な牡蠣の1/3ほど、
もっとわかりやすく例えるならば
”アサリ”くらいの大きさしかありません。
しかし、アメリカではもともと
小粒の牡蠣のほうが好まれる傾向があり、
このサイズを不満に思う人はいないといいます。
ここは日本との大きな違いですね。
オリンピアは生育に時間がかかるうえに
病気にかかりやすく、
工業廃水による水質の悪化で
一時期は絶滅の危機に晒されていたそうです。
現在では復活プロジェクトも行われ
養殖が再開されています。
オリンピアは小さいながらも
キリッとシャープな味わいが特徴で、
焼く・茹でる・スモークはもちろん
生食でもよく食べられています。
生で食べるときは日本と同じように
レモンを絞ってシンプルに味わうほか、
西洋わさびやカクテルソースを
プラスするのがアメリカ流です。
地域によってはクラッカーにのせた
カナッペ風のメニューも好まれています。
後味に独特の苦みがほんのり残ることから
どちらかというと”大人の食べ物”として
人気があるようです。
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