虫明の牡蠣はなぜ美味しいの？

日本に牡蠣の名産地はいくつもありますが、
数ある産地の中でも虫明の牡蠣は
美味しさに定評があります。

虫明の牡蠣の美味しさの秘密は
牡蠣が育つ環境にあります。

牡蠣の味を決める大きな要因のひとつが
海水に含まれる栄養の豊富さです。

牡蠣は海水中に生息している
プランクトンなどを食べて育つため、
豊かな海で育った牡蠣ほど
味が良くなります。

魚の養殖のように特別な餌を与えて
育てることができないため、
海の肥沃さがそのまま
牡蠣の味の違いとして表れるのです。

虫明の牡蠣が育つ瀬戸内海には、
岡山の豊かな山々から雪解け水が
流れ込みます。

雪解け水には緑豊かな土壌に含まれる
栄養分がたっぷり含まれています。

その栄養分によって
海水中のプランクトンが豊富になり、
牡蠣にとって好ましい環境となるのです。

プランクトンが豊富な
瀬戸内海の海で育つ虫明の牡蠣は、
その身にたっぷりの栄養をためこみます。

ためこまれた栄養は牡蠣独特の旨味となり、
大ぶりで美味しい牡蠣に成長します。

さらに、肥沃な海水と並ぶ
もう一つの美味しさの理由が、
瀬戸内海独特の海流です。

瀬戸内海は基本的に穏やかな海ですが、
水位の差が大きく
海面下では激しく海流が流れています。

海流に激しくさらされる牡蠣は
自然と鍛えられて筋肉が発達し、
牡蠣独特のプリプリした食感を生み出します。

このように瀬戸内の栄養豊富な海水と
激しい海流が虫明の牡蠣を育て上げるのです。

まさに豊かな自然環境の賜物と言えますね。