見出し画像

海外では牡蠣って食べるの?<ヨーロッパ編>

生食文化があまりないヨーロッパですが、
フランスやイギリス、オランダ、
ベルギーなどでは、
生牡蠣がよく食べられています。


ヨーロッパの中でもいちばんの
牡蠣大国と言えばフランス
です。

スーパーで売られている牡蠣はほぼ殻付きで、
牡蠣剥きナイフを常備している家庭も多く、
€1ほどの手数料を支払えば店頭でも
殻をあけてもらうこともできます。


ブラッセリー(飲食店)の店先には
様々な種類の牡蠣が並んでおり、
店に入る前から食欲がそそられます。

メニューには牡蠣の産地とともに
牡蠣のサイズを示す
0から5の数字
がふられていて、

食通は自分の好きな産地とサイズを
それぞれ確認しながら注文します。

(ちなみにいちばん大きいのが0で、
数字が大きくなるにつれて小さくなります。)

フランスでは牡蠣を生で食べるのが主流で、
シンプルにレモンを絞って食べる以外にも
みじん切りにしたエシャロットと
ワインビネガーで食べたり、

無塩バターをのせて食べたりなど、
日本にはないユニークな食べ方もあります。


フランス産の牡蠣は日本でもよく見かける
殻が縦長で深さのある牡蠣が定番です。

これはフランスの牡蠣が
大寒波の影響で絶滅しそうになった際に
宮城県から牡蠣の種が寄贈
されたためで、

繁殖力があり成長が早いこともあって
そのままフランスに根付いたのだそうです。


昔ながらのフランスの牡蠣というと
殻が丸くて平たく小ぶりなブロンですが、

通常の牡蠣よりも育つまでに時間がかかるため
今では作り手がすっかり減ってしまい、
希少な高級牡蠣となっています。

ブロンはモンサンミッシェルで有名な
ブルターニュ地方で主に養殖され、
じっくり熟成された独特の甘みと
さっぱりとした後味が癖になる逸品
です。

日本ではなかなか食べられないので、
フランスに行く機会があれば
ぜひその味わいを堪能したいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?