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クリエイターのためのアイデア集

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クリエイターのためのテクニック&ヒント大全集!!!
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2022年1月の記事一覧

水中で、車のタイヤの空気を吸う

◆概要【水中で、車のタイヤの空気を吸う】は「水中での呼吸、息苦しさ」に関するアイデア。 水中で息がもたないって?そりゃ大変だ!……しかしヒーローはそんな時にも慌てない。 ◆事例研究◇事例:映画「007/美しき獲物たち」 主人公ジェームズ・ボンドは、敵に首筋をぶん殴られて気絶した。そして車に乗せられると、そのまま湖に沈められた。 ボンドは間もなく意識を取り戻した。まずい!このままでは死んでしまう! しかしボンドは冷静だ。まずは車のドアを開け、車外に出た。そして辺りの様

水中で、マウス・トゥ・マウスで空気をシェアする

◆概要【水中で、マウス・トゥ・マウスで空気をシェアする】は「水中での呼吸、息苦しさ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:映画「トゥモロー・ネバー・ダイ」 我らがジェームズ・ボンドは悪党をぶちのめすべく、ウェイ・リン(中国政府の女性工作員)と協力してステルス艦に潜入した。 2人は奮戦する。 だが、やがてリンが捕まってしまった。そして鎖で拘束された挙句、海に沈められた。まずい!このままでは死んでしまう! ボンドは、まずは敵を始末。 次いで海にダイブ。 そしてリンに

自らの不注意で便器の中にものを落としてしまったキャラが理不尽に激昂。素手で便器を破壊し、回収する

◆概要【自らの不注意で便器の中にものを落としてしまったキャラが理不尽に激昂。素手で便器を破壊し、回収する】は「トイレ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:映画「導火線 FLASH POINT」 ▶1 本作には、ベトナム人マフィアが登場する。 そしてその幹部にアーチャーという男がいる。 彼は粗野で単細胞で怪力の持ち主だ。まぁ、「パワー系の中ボスとして主人公をそこそこ苦しめるものの、頭が悪いので決してラスボスにはなれぬタイプのキャラ」といえばイメージしやすいと思う。

「糞尿まみれの汚いトイレ」を使って、物語全体を暗示する象徴的なシーンを作る

◆概要【「糞尿まみれの汚いトイレ」を使って、物語全体を暗示する象徴的なシーンを作る】は「トイレ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:映画「トレインスポッティング」 ▶1 主人公はレントン。彼はヘロイン中毒者で、クソみたいな生活を送っていた。 だがある時、腹を決めた。もうヘロインは止めよう!この生活から抜け出そう!ということで、彼はアヘンの座薬を入手。これを使ってヘロインの禁断症状を乗り越えようという算段だ。 レントンが座薬を使う。間もなく便意を催した「あっ」。まず

救急車に轢かれて死ぬ

◆概要【救急車に轢かれて死ぬ】は「自動車」に関するアイデア。 他の車ではなく、敢えて救急車による轢死を描くからには何か意味を持たせたいところだ。 ◆事例研究◇事例:マンガ「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」 吉良吉影(本作のラスボス、連続殺人犯)は、仗助(主人公)たちとの激闘を経て、最後は救急車に轢かれて死ぬ。 この結末はじつに印象的だ。というのも…… ▶Point1 エンディングのモノローグを見てみよう。「ぼく(広瀬康一)――の住む…ぼくたちの町……

マフラーの排気口にバナナなどを突っ込んで車をエンストさせる

◆概要【マフラーの排気口にバナナなどを突っ込んで車をエンストさせる】は「自動車」に関するアイデア。 「むかつく上司の車」から「ストーカーの車」、あるいは「しつこく尾行してくる覆面パトカー」まで、うざったい車をエンストさせたい時に有効な手段である。 ◆事例研究◇事例:映画「ビバリーヒルズコップ」 アクセル・フォーリーはデトロイトの刑事だ。非常に有能だが、しかし事件解決のためならどんな手段でも行使するアウトローである。 ある日、アクセルは事件の真相を明かすべくビバリーヒル

建物の中でカーチェイスする

◆概要【建物の中でカーチェイスする】は「自動車」に関するアイデア。 カーチェイスは止まらない。家の中だろうとオフィスビルの中だろうと、あるいはショッピングモールの中だろうと、エンジン音は鳴り止まないのだ。 ◆事例研究◇事例:映画「ブルース・ブラザース」 パトカーに追われるブルース・ブラザース(ブルース兄弟)。ハンドルを握るのは弟のエルウッド。兄ジェイクは助手席に座っている。 エルウッドは「この車は高性能だ。高速道路を走れば逃げきれる」と考えている。だが、彼は走り屋では

車が大爆発して部品や破片が飛び散る。周囲にいた人はそれが体に突き刺さったり、体を押し潰したりして死ぬ

◆概要【車が大爆発して部品や破片が飛び散る。周囲にいた人はそれが体に突き刺さったり、体を押し潰したりして死ぬ】は「自動車」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:映画「ファイナル・デッドサーキット 3D」 舞台はサーキット場。レース中に車がクラッシュし大爆発した。そしてその結果、大参事が起こる。 ・例1:観客席に猛スピードでタイヤが飛んできて、女性客の頭部に直撃。頭は砕け散り(?)、首からは噴水のごとく血が噴き出した。 ・例2:観客席に猛スピードでボンネット(= 金属の

「このキャラは意外にも○○だ」というエピソードは、複数人分を並行して描く

◆概要【「このキャラは意外にも○○だ」というエピソードは、複数人分を並行して描く】は、創作の技術の1つである。 複数人分を並行することで、各キャラの相違を際立たせることができる。また、1人ずつバラバラに描くのとは違う面白さが生まれることもある。 ◆事例研究◇事例:アニメ「八月のシンデレラナイン」(第5話) ▶1 本作は、とある高校の女子生徒たちが「女子硬式野球部」を立ち上げ、部員を集めたり、練習場所を探したり、特訓したり……様々な苦労を乗り越えて、やがて全国大会に出場

水中で、遺体の体内に残った空気を吸う

◆概要【水中で、遺体の体内に残った空気を吸う】は「水中での呼吸、息苦しさ」に関するアイデア。 人間が生きるには酸素が必要だ。だから水中では、シュノーケルや酸素ボンベを手放せない。ところがそれらを使えず、かといって水の中から出ることも許されない状況もある。例えば、「海中で死んだフリをしていなければならぬ。生きていることがばれたら蜂の巣にされてしまう」といったシーンだ。 絶体絶命のシチュエーションである。しかし物語の世界のキャラたちは臨機応変に対処してみせる。 ◆事例研究◇

車の片輪走行(スキーイング)で危機を逃れる

◆概要【カーチェイス中などに、片輪走行(スキーイング)で危機を逃れる】は「自動車」に関するアイデア。 片輪走行(スキーイング)とは、「運転席側か助手席側のいずれかのタイヤ2つのみで走る」という車の走らせ方のことだ。狭い道を無理に走行するシーンで見かけることが多い。 ◆事例研究◇事例:映画「007/ダイヤモンドは永遠に」 ジェームズ・ボンドが、パトカーとカーチェイスを繰り広げる。 やがてボンドはハンドルを切り、路地に入った。後を追うパトカーの警官が叫ぶ「ばかものめ!」。

クリエイターのためのアイデア集【目次】

👉ポップカルチャー(マンガ、小説、ラノベ、アニメ、映画、ゲームなど)のクリエイターの方向けに、今日から使えるアイデアをまとめました。 👉毎日更新中です!! ◆創作術スターターキット「三幕構成」「シーンとシーンのつなぎ方」「ログライン」「メタフィクション、第四の壁」など、創作術の基礎となる記事を多数掲載しています。 👉<創作術スターターキット>ページへ! ◆「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア「不穏な空気を漂わせ、嫌な予感を生み出す」「敢えて描かないこと

ここぞという場面で「これまでのすべてを肯定するセリフ」を口にする

◆概要【ここぞという場面で「これまでのすべてを肯定するセリフ」を口にする】は、創作の技術の1つである。 ジャンルは不問だ。例えば、命がけの戦いが始まる直前に。意中の人に愛を告白したものの上手くいかなかった時に。あるいは、長年推してきたアイドルが自分を認知し、大舞台で固定レスを送ってくれた時に。そんな時にこのセリフをかまそう! きっと読者・鑑賞者の心に残る名シーンになるはずだ。 ◆事例研究◇事例:マンガ「HUNTER×HUNTER」(第291話) 人類最強の男ネテロ会長

本当のことを言っているのに、嘘や言い訳、遠慮だと誤解される ~映画「007/美しき獲物たち」の場合

◆概要【本当のことを言っているのに、嘘や言い訳、遠慮だと誤解される】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:映画「007/美しき獲物たち」 ▶1 本作の主人公はジェームズ・ボンド。 英国秘密情報部のエージェントである。皆さんご存知の通り、コードネームは「007」。 とある任務の最中…… ・Step1:警察に逮捕されそうになったボンド。 ・Step2:彼は警官に正体を明かした「私はイギリスの諜報部員。名前はボンド、ジェームズ・ボンドだ」(