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発酵の街で食材調査③ようこそ入館料10円のワンダーランドへ

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珍しく?めっちゃ真面目なフィールドワーク。続いては、これまた井戸糀製造所の糀をつかっておられる繋がりで、国産材料と天然醸造にこだわった醤油づくりをされている末廣醤油株式会社さんへ。
https://www.suehiro-s.co.jp/

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自然圧搾や再仕込みなど伝統的な製法にこだわりながら、たつの地域の特産品である薄口醤油はもちろんのこと、本造り醤油、燻製をかけた醤油「薫紫」、卵かけご飯専用の醤油、製造過程で出るもろみをつかった商品など、ほしいものが店頭にズラッと並んでいて、直接購入が可能です。

店舗のすぐ横では醤油づくりの作業が行われていて、なんともいえない香ばしいような、ちょっと甘いような、醤油の良い香りがしてきます。今は近代化が進んでいるとのことで、機械作業をしている醸造所も多いようですが、昔はたつのの街を吹く風は醤油のいい香りがしたそうです。次回はアポイントをお願いして、材料のこと、自然圧搾の様子や、仕込みのこだわり、発酵のメカニズムについてお伺いできればと思います。


そのあと、たつのの街中を少し歩き、その他の名産品を求めてクラテラスたつのさんへ。
https://kuraterrace.jp/

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たつの市といえば、醤油と並び立って有名な素麺「揖保乃糸」。兵庫県民の夏の食卓にを彩る名産品、店頭でもさすがの存在感があります。クラテラスたつのさんは、たつの市の名産品や市内の名所などを紹介してくれる地域のハブ的な空間。伺った時間が遅かったので、お野菜などは店頭では拝見できずでしたが、地域産業の情報収集をさせて頂き、閉館時間に間に合うように、次の「うすくち醤油博物館」へ。

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こちらはヒガシマル醤油さんの所蔵品を始め、醤油つくりに関する道具が展示されている博物館。なんと入館料が10円なんです。

入ると一番最初にたつの市で薄口醤油が生まれた歴史を紹介するビデオを拝見します。これが非常に勉強になりました。館内の昔の仕込蔵の道具は、日本酒の蔵で使っている道具の数よりかなり多い印象で、醤油の奥深さと手間暇のかかる作業で出来上がる醤油のありがたさを感じました。醤油が作られる過程はホントに生き物感があるんです…博物館の中もずっと醤油の香ばしい薫りがしました。

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さてさて、しょうゆ博物館を出て、ふと感じたことがあり…それは「たつの市の醸造文化は勉強させて頂いたけど、食材に出会ってない…たつの市(と播磨地区)の名産は…どこにあるの?」ということで、ここまでお野菜などの生の食材に全然出会っていないことに気がついて、博物館を後にして、地元のスーパーへ。

(つづく)

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