死を受け入れるおまじない
僕はいつ死ぬのかな、
もし長くないとしても
いまはね、「まあいいか」って思うよ。
とびきり楽しかった時間も、
たくさんの小さな幸せの瞬間も、
言葉にならない喜びの日も、
この身に知れたんだもの。
そして
すべてを信じられなくなるくらいの悲しみと、
すべてを諦めたくなるくらいの心細さと、
何をしても消えない自分の醜さを、
死は終わらせてくれる。
死はすべての救いになり得るの。
お別れだけが僕らを許してくれる。
すべてにさようなら。
こわくないよ。
死だけが僕らを待っていてくれる。
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