世界と土筆(2023/03/21の日記)
休みだが、どこへ出かけるという予定もない。ちょうど頭髪が伸びて破戒僧のようになっていたから床屋へ行った。
「WBC、どうなりますかね。家を出る時に見たら1点リードされてたけど」
髪を切りながら、理容師のおばちゃんから話しかけられた。
「あぁ、リードされてた? 佐々木も凄いピッチャーだけど、ダルビッシュとか大谷と並ぶと、まだちょっと貫目が足りない感じがあるものねぇ」と適当なことを言っておいた。
野球にはあまり興味がないからそれ以上踏み込んでこられると困るなぁと思っていたが、おばちゃんも別段野球が好きなわけでもないらしく「そうねぇ、あの子はまだちょっと線が細いし、神経質そうだしねぇ…」と、見た目に対するコメントに終始した。
こうして “令和の怪物” を見た目で評価する会話が終わった。
帰宅すると、「村神様が凄かった! 感動した!」と妻子が興奮していた。
自分は、いいなぁ、これで一体どれだけ給料もらえるんだろうか、と思った。
つくしのハカマを取った。爪の間に入った灰汁が、洗っても落ちない。
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