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百卑呂シ言行録

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日常を切り出して再構築したもの。
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2022年12月の記事一覧

骨肉〜広島編(2022/12/28の日記)

 仕事納め。  午前中に工場の棚卸し。  午後は事務所の大掃除。その後ぐらいにきっと社長から呼び出しがあるだろうと思っていたが、呼ばれないまま日が暮れた。  帰りに畜山生太郎(ちくやま・しょうたろう)が「今年もお世話になりました」と挨拶に行くと言うので一緒に行った。畜山とセットなら「おぅ、ついでにコーヒーでも」となることもない。果たしてならなかった。  noteを始める前に書いていたブログに手を加えてみた。具体的にはテンプレ変更と投稿画面の調整。  駄文ばかりのブログだが

Everythin’ POSE.(2022/12/27の日記)

 朝、ECモールの連休準備をやり始めたところで社長から呼び出しがあった。ウェブページをいじっている途中で中断されるのは、いつもおおいに嫌な気分になる。  嫌だなぁ鬱陶しいなぁと思いながら行ってみると、社長は「今日、昼から異国の提携メーカーと商談をするから、今後の発注見込みを教えてくれ」と言いだした。  そういうのはイゴール役員かネルソン氏に訊くべき事である。  この人は何かにつけて「組織ガー」を連呼するが、中間をすっ飛ばして現場に直接指示を出すようでは組織も何もあったもの

憑き物(2022/12/24の日記)

 義実家での奇妙な共同生活にも慣れてきた。  今日も義弟は出勤とのことで、6時半頃出ていった。彼に訊くことがあってその時刻に自分も起きたが、用が済んだ後でまた寝た。そうして8時頃に起きて活動開始するつもりでいたのに、目覚めたら10時で驚いた。  明日は義父の法事だがコロナのおかげで妻子は出られず、義母・義弟・自分だけが出席する。  先述のとおり義弟は仕事なので、自分が義実家を掃除した。  義弟はしょっちゅう細かなところまで念入りに掃除しているが、全体として見るとやはり男や

平穏(2022.12.23の日記)

 昨夜も義実家泊まり。朝起きるのがちょっとだるかった。  今朝もコンビニのコーヒーとカロリーメイトで朝食。200kcal。  畜山生太郎(ちくやま・しょうたろう)が普通の様子で出社してきたので、恐らく昨日の社長との会談は当たり障りのない内容だったのだろう。社長からの呼び出しもなし。一波乱を期待していたのでなんだかつまらないが、おかげで仕事は捗った。  今日も義実家に帰る。  義弟が風邪を引いたと言って部屋にこもっていた。万が一彼までが感染したら、ここにもいられなくなるなぁ

夢、話し合い(2022.12.22の日記)

 出社前にコンビニ駐車場で一休みしたらいつの間にか眠ってしまった。  知らないおばさんに腕とか肩とか触られる夢を見た。誰かと勘違いされているようだった。あまり気分のいい夢ではない。  目覚めたら遅刻ギリギリの刻限で、おおいに焦った。 ※  今朝になって妻から、娘が発熱したとの連絡があった。検査を受けたら果たして陽性だったという。医院で結果を聞いて打ちひしがれる写真がLINEで送られてきた。  こうして自分は義実家泊まりを当面継続することになった。 ※  朝から社長の呼

息をひそめる(2022.12.21の日記)

 義実家から出勤。  いつも通りの時刻に起床したが、勝手に冷蔵庫を漁るのも気が引けるし義弟はまだ起きてこないしで、何も食わずに出た。  義実家近くのローソンに寄ってパンでも買おうかと思ったが、カロリーが気になる。結局、カロリーメイトの4個入を買って2個だけ食べた。200kcal。  コーヒーを飲むつもりで職場近くのファミマに寄ったら、イートインスペースに畜山生太郎(ちくやま・しょうたろう)の姿が見えた。こちらに背を向けて一心不乱にパンか何かを食っていた。  そんなものを食

格の違い(2022.12.19の日記)

 午前中、週例ミーティング。今週は畜山生太郎(ちくやま・しょうたろう)の仕切りなのできっと長引くに違いないと思っていたが、定刻通りに終わった。やはり異動が決まって舞い上がっている。なんだか癪に障る。  今週の予定確認コーナーで気付いたが、知らないうちに作業応援の予定が入っていた。勝手に入れたのが畜山だったら指の骨を折ってやろうと思ったが、イゴールさんだったので「じゃあいいや」と納得した。  畜山の場合は「営業部として必要なのだよ」という建前で他人を巻き込んで、「頑張ってる俺

浮浪、兎(2022.12.18の日記)

 妻子が出かけ、一人でコーヒーを飲みながら葛西善蔵の『浮浪』を読んでいたらいつのまにか雪が降っていた。道理で寒いわけだと思い、庭に出していたうさぎを部屋に入れてやった。  室内で遊ばせていたらちょいちょい寄ってきて、鼻をつけてにおいをかぐ。懐いているのか知らないが、悪い気はしない。  何度目かに寄ってきた時、静電気でパチンときた。自分も驚いたがうさぎもびっくりしたようだった。  このうさぎが家に来てもう2年になる。  ミニウサギと呼ばれる雑種で、ペットショップのカードには

柴田(2022.12.17の日記)

 いつもの時間に一度目覚めたが、土曜であることを思い出して再び寝る。  8時頃起床して朝食をもそもそやっていたら義父が来て、娘を踊りの稽古に連れて行ってくれた。  稽古が終わる頃迎えに行くと、先生から「お父さん、おとなしそうねぇって○○ちゃんに言ったけど『うーん…』っていう感じだから違うのかと思ったのよ」みたいなことを言われた。気の利いた返しが浮かばなかったので「はぁ、そうですか」と言った。いかにも無愛想な感じになったので、やっちまったなぁ、と思ったが、やっちまったものはど

うたた寝から(2022.12.16の日記)

 昨夜、noteを投稿した後そのままコタツでうたた寝してしまった。目覚めたら4時だった。いつもの起床時間まであと1時間あるが、いまさら布団に移動すると起きられなくなりそうなのでそのままコタツで二度寝した。おかげで少々背中が痛い。  考えてみれば、大学時代は毎晩そんな寝方をしていたが、どこも痛くなどならなかった。加齢による変化というより、あの頃が痛みに鈍感だっただけのような気がする。 ※  朝食時にはいつも牛乳を飲むが、今朝は念のためコーヒーを飲んで家を出た。  出社する

衝撃からの回復パターン(2022.12.15の日記)

 問屋A社のFさんと一緒に、販売店のえらい人Bさんと二度目の商談。  Bさんは一癖も二癖もあると評判の人で、A社の担当に決まった時はこの人に関わるのが嫌で3週間ばかり気分が塞いだ。  例えばガンの告知を受けた人は、最初の1週間ほどが「衝撃と否定、絶望の時期」、その後2週間ばかり「抑うつ・心身の変調に気づく時期」があって、「再適応、立ち直りの時期」に入るものなんだそうだ。  これと全く同じパターンを経て、A社の担当になったショックから立ち直った。だから大概の「嫌なこと」は、3

悪運(2022.12.14の日記)

 朝一で社長から営業部全員に招集がかかり、畜山生太郎(ちくやま・しょうたろう)の異動が発表された。  年齢的にそろそろバックアップに回ってくれとか担当先が思わしい状況ではないからとか、もっともらしい理由がついているが、実際は畜山が社内の和を乱すからどこかへ封じるのが狙いである。  畜山は社長の説明を神妙な面持ちで聞いていたが、異動先がまだ決まっていないと知ると、営業と他部署を連携させる部門を新設してそれを自身に任せてほしいと言い出した。  これには全員が内心で呆れた。そんな

承認欲求(2022.12.13の日記)

 午前中、社長から呼び出しがあった。  ネタは昨日聞いた畜山生太郎(ちくやま・しょうたろう)の件である。  やはり解雇ではなく異動だったのだけれど、異動にしたってどうも理由が不明瞭だ。社長から説明はあったが、肝心なところをムニャムニャと誤魔化された感がある。よほど畜山に嫌がらせをしたいのだろうと思った。  そのような理不尽な処遇に同意すると後々こっちにも同じことが起きそうな懸念はあるが、何しろ畜山が同じ部署だと面倒くさいからスルーした。 「畜山にはA部門に行ってもらおうか

未確認情報に躍る(2022.12.12の日記)

 最近どうも出社するのが億劫でいけない。なんだか停滞感、閉塞感みたいなのがあるらしい。  午前中は週例ミーティング。  畜山生太郎が資料を作ってきて何やら発表したが、資料がおおいにわかりにくく、話も回りくどくて趣旨が一向に入ってこない。   ミーティング終了後、出席者が口々に「あれ、理解できました?」「いや、なんか、売上の話でしょ?」など、当人のいないところでひそひそ語る。  いい加減気の毒にも思えてきたが、これだけ周囲が敵に回る原因は当人の普段の言動にあるので、どうにも