格の違い（2022.12.19の日記）

　午前中、週例ミーティング。今週は畜山生太郎（ちくやま・しょうたろう）の仕切りなのできっと長引くに違いないと思っていたが、定刻通りに終わった。やはり異動が決まって舞い上がっている。なんだか癪に障る。

　今週の予定確認コーナーで気付いたが、知らないうちに作業応援の予定が入っていた。勝手に入れたのが畜山だったら指の骨を折ってやろうと思ったが、イゴールさんだったので「じゃあいいや」と納得した。
　畜山の場合は「営業部として必要なのだよ」という建前で他人を巻き込んで、「頑張ってる俺」のアピールをしようとするから呪詛の対象になる。
　イゴールさんだと「あの人がそう言うなら必要なんだろう」と納得できる。要は人柄の違いだ。

　畜山は先日も営業部全員に対して「こういう会社から新規の引き合いがあってリモートで話を聞くことになった。ついては全員同席してくれたまえ」とメールを送ってきたが、添付資料を見る限り取引できるような相手ではない。
　海のものとも山のものともつかない段階で全員を巻き込むなんて尋常ではない。まずは自身が話を聞いた上で、展開するか否か決めるのが筋である。
　自分は適当な理由を付けて断っておいたが、ネルソンさんは断れずに同席した。果たして商談後、チンプンカンプンといった顔をして帰ってきた。

　明日、畜山から引き継ぐ得意先へ一緒に挨拶に行くことになった。あまり気乗りはしないがしようがない。
　せめて気分を上げられるよう、帰りにルーズリーフバインダーを購入した。こんなもので前向きになれるのだからリーズナブルでいい。