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3/100と、コーヒー屋さんでの会話

コーヒー屋さんで

通っている近所の小さなコーヒー屋さん、いつも元気のよい女性の店員さんとたまに話すようになっていたのですが、数週間前に会ったとき、妊娠4か月なのだと教えてくれました。赤ちゃんも順調に育っているということで、この日はたまたまカウンターに座っていた旦那さんも嬉しそう。おそらく二人とも20代前半か半ばくらいの、初々しい雰囲気のご夫婦です。わたしは、気に入っていた妊婦服を数着、まだきれいだし誰かにお譲りできたらとちょうど思っていたので、数日後に、彼女にもらってもらいました。

快晴の土曜日の今朝、またコーヒー屋さんに行って外の席に座ったら、ちょうど彼女も休憩時間中で、いつもよりも少し長くおしゃべりしました。

ベトナムでは、女性の就職・就業率が比較的高くて、特に都市部では、出産後も両親などの助けを借りて子どもを育てながら、仕事復帰する若い女性も多いようです。彼女はどうするのかなと思って、何の気なしに「Do you live with your parents?(親御さんと住んでいるの?)」と聞くと、「They are in the sky(彼らは空にいるの)」とのこたえ。5歳の時に、病気で亡くなったそうです。兄弟姉妹もいないと言っていました。いつも飾らない様子でにこにこ働いている彼女のそんな生い立ちを、思わず知ることになりました。

3/100 部屋に花を

よい天気につられて、午後には、近所にあるけれど入ったことのなかったお花屋さんへ。これまた「夢」というのが憚られる、単純に「やることリスト」にありそうなレベルのことではあるのですが、ベトナムに引っ越してきてから初めて、花を家に連れてきました。(正確に言うと、旧正月の時に桃の花を枝でいただいたことはあるのですが。)今年の100の夢、三つ目です。

引っ越しから五か月目にしてようやく!水を入れ替えたりと日々の作業は増えますが、部屋も気分もすぱっと明るくなります。よかったよかった。切り花のチョイスがあまりなかったのですが(お店大丈夫かな、と余計な心配)、色やらを迷いながら、まだ二週間目というアルバイトさんと一緒に選びました。この過程もプチ贅沢に感じます。

再びコーヒー屋さん

さて、今朝のコーヒー屋さんでのつづきです。「赤ちゃんに会えるの楽しみにしてるね」と言うわたしに、「実は、来月、ホーチミン市に行くの。ベイビーのために」と彼女。出産のための一時的なものかと思ったら、旦那さんも一緒に、仕事も辞めて引っ越すのだそう。「南の方が気候もいいし、自分はもともとはホーチミンに住んでいたんだ」。わたし(と夫と息子)に会えなくなるのがさみしい、よかったらFacebookを教えて、と言われて、繋がりました。

赤ちゃんは、どうやら女の子だと最近わかったそう。「本当は男の子がよかったんだけど」と照れ隠しのように笑いながら言う彼女。わたしの場合ははじめ女の子がほしいなと思っていたけど、息子が生まれてきたら、この子が生まれてきてくれてとにかくよかったという強烈なゆるぎない実感だけがでーんと現れて、性別はどちらがよいと思ってたな、なんてカスミの彼方へ消えていってしまいました。けれど、出産とか親子とかっていうのは、それぞれの、個別でひっそりとした経験でしかないのだろうなぁ。

まだ行ったことのないホーチミン市、赤ちゃんと一緒の彼女に再会しに行けたらなと、これもまた100の夢の一つに加わりそうです。

せっかくなので洗面所にも


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