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「ごめんなさい」と「ありがとう」

BLG丹南の井坂です。
BLG丹南は福井県越前市にあります。100BLGへ2020年2月から参加し、同年4月からBLG丹南がスタートしています。

私は、介護の世界に入り9年目の若輩者ですが、法人の特性から様々な介護のサービスを経験させていただいております。
グループホーム、定期巡回、デイサービス、、そして、現在いるBLG丹南(認知症対応型デイサービス)。
福祉の資格も働きながら取得しました。

BLGをはじめて、気づいたことはたくさんあります。全部話すと長くなってしまうので、ここでは1つ、メンバーさんとのエピソードをまじえて紹介したいと思います。

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『スタッフもメンバー』

BLG丹南では、BLGに関わるすべての人たちをメンバーと定義しています。
なので、スタッフも環境を考慮しつつも、活動や昼食などメンバーさんと一緒に決めています。

時には任せたり、任せられたりメンバーさんと相談しながら物事を進めています。

はじめ、メンバーさんに『任せる』『一緒にする』という部分で正直、戸惑いが生まれたものもありました。
今までスタッフだけでやることが当たり前だったこと(掃除や消毒、お茶の準備など)を、メンバーさんがやることに対し、罪悪感の割合が大きかったです。

そう感じていたからか、メンバーさんに「ごめんなさい」とつい謝罪の言葉が先に出たり、一緒に活動しているのに、メンバーさんの名前だけ言って「お疲れ様でした。」と声をかけていました。

しかし、メンバーさんと過ごしていく中でそれは違うのだと、メンバーさんが気付かせてくれました。

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「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」

ある日、帰る前に食器など後片付けをしようと動くと、メンバーさんが話を切り上げ、片付けを一緒にすると言ってくださいました。それに対し、「ごめんなさい。ありがとうございます。」伝えると、メンバーさんが「なんで謝るの?」と不思議そうに言われました。「みんなでした方が早いじゃない。」と笑ってそう話していました。

謝ること、申し訳なく思う割合が大きかった理由は、私の中でメンバーさんのことを「お客様」や「もてなさないといけない人」とどこか見ていて、遠慮していたのではないかとその時、気づきました。

また別の日には、活動を一緒に終えたメンバーさんに「お疲れ様でした。」と声をかけると「あなたも一緒にがんばったじゃない。お疲れ様。」という返事がありました。

メンバーさんに「一緒にがんばった」と言われ、「あぁ、私も一緒にメンバーさんと活動を頑張ってたんだ。」と思い、『スタッフもメンバー』ということがストンと落ちました。

そう考えると、私自身の気持ちも言動も変化しました。
「ごめんなさい」より「ありがとう」が増え、お疲れ様の言葉も、一方的なものではなくなりました。

最近、一部のメンバーさんは「言いたいこと、好き放題言ってるわ。」と、私に対してブラックジョークを言った後にそう笑う人が増えてます。笑

福祉施設は、介護『する側』『される側』の関係になりやすいと思います。しかし、実際にメンバーさんと活動をしていくと、そうではなく、むしろメンバーさんに救われることが多々ありました。
メンバーさんと一緒に活動していると、大変な事もトラブルもありますが、それも含めて楽しいです。
BLG丹南をスタートして、2年経ちます。
これからもBLG丹南のメンバーと一緒に様々な事にチャレンジしていきたいです。

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