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子どもがおこなう商い=子商い

今回は過日から行っております子商塾という取り組みに関してご紹介。日頃から未来世代への投資が重要だと言っておりますが教育はその最たる例です。
言うまでもなく、我々大人よりもはるかに吸収力の高い脳は多くの事を経験し学ぶ事により素晴らしい能力を発揮します。如何せん、当時の自分自身はもちろん、大体の子供はそんなことがわかるはずもなく過ごしています。大人になり親になった皆さんはそれに気が付いたからこそお子さんに一生懸命に勉強の大事さを説くと思いますが懸命になればなるほど子供が学びから距離を置く、平たく言うと嫌いになる悪循環が待っていますw
ではどうしたらよいか?
ここで一つの手段として【商い】をされてみてはどうでしょうか?


子供に【商い】の重要性

私は経営者という立場上様々な場面で様々に天秤にかけ比較、検討しながら物事を取捨選択しています。こういった場面において自身で【商い】を行っているからこそ色々な判断が出来ますし、それにより身につくものは金銭感覚、経済観念、人付き合い、信用、時間活用、自己鍛錬など枚挙にいとまがありません。学校での勉強が基礎学力で必要なのは言うまでもありませんが社会に出てから必要になるのは前述の【商い】で身につくであろう事が大切になってきます。
そしてこの子商塾では学校で学んだ四則計算などを実践できる場であります。さらには自主的に考え提案・行動が出来る、アントレナーシップも身につけることもできるのが最大のメリットであると考えています。

冒頭学びが嫌いになる悪循環と言いましたがそれには理由があってやはり実践が伴わないからなのではないかと考えます。四則計算も紙の上だけで増えた減ったはただの数字でしかなく自身にとっては何の意味も無いから。
そこでその増えた減ったを自分のお小遣いとして考えさせるともちろん減るのは嫌だし増えれば楽しいですよね?そのための手段に【商い】を使うという事です。大小はあれど我々が生きる資本主義の世は壮大なお小遣い稼ぎで財務や経理はそう考えるとこれまた壮大なお小遣い帳なわけですw

学校の勉強が実践に役立つ(お小遣い増える事の計算ができる)ことを知る。そうすると学校の勉強にもより意欲がわきます。そして【商い】はお小遣いを増やす(稼ぐ)手段であると知る。この二点が重要なのです。加えて前述のように商いしながら身につくものは多いです。楽しんでるうちに稼ぐことと社会で生きていく術を様々習得できることが子供に商いをさせる重要なポイントです。

伝える事の難しさ

さて、理はわかりましたがそれが素直にみんながみんな理解出来るかというとこれはまた別の話です。

「稼ぐ=利益を創る」ために最低限理解が必要な原理と計算方法を伝える

その為に子商塾は「実際の販売(商い)で利益(お小遣い)を稼ぐ」に向けてカリキュラムがあります。これまでの事例を鑑みて最低二回はこの授業を受けて理解を深める必要があります。
1回目は座学で商いの仕組みである売上と原価、そして利益の関係をわかってもらう事。ただ分かってもらうだけでなく前述の通り学校の勉強が役に立つという事までわかってもらわなければ効果半減なので私の場合はそこを板書やお話に盛り込みながら行いました。

計算機だと利益簡単に増える~ってなんとも子供らしい発想でほっこりです

子供たちと話して感じた事


本来であれば1回目の終了までに欲しい利益(お小遣い)から販売価格を決めるのですが原材料の値段がわからず決めきれませんでした。1.5回を挟んで販売価格を決めたうえで2回目へ行きたいのですが間が開くと果たしてどうなるか不安ではあります。決めたことに対して疑問やアイディアを出すのは恐らく離れていても出来るかもしれませんがこれ!と決めるなら皆が居る場で決めた方が共有もしやすく間違いも少ないと思われるので気を付ける事項と感じました。
鉄は熱いうちに、ではないですが子供がワクワクウキウキ、目をキラキラさせてるうちにどんどん決めて実践へのモチベーションを上げる方向が良いですね。

午後の授業は眠気来るかと思いましたが大丈夫でした!えらい!!

あとがき

これまでも各地で実践者が居ますのでぜひご一読ください!

ちなみにこの子商塾というプロジェクトは私も参加していました(訳あって現在は休学中)とあるラボ内で立ち上がった企画です。
Locally Driven Labs(LDL)という『まちづくり幻想』『地元がヤバいと思ったら読む凡⼈のための地域再⽣⼊⾨』『福岡市が地⽅最強の都市になった理由』『地⽅創⽣⼤全』『稼ぐまちが地⽅を変える』などの著者で、約20年にわたって全国各地で経営とまちづくりに取組み地方創生のパイオニア的な存在で狂犬との異名を持つ⽊下⻫さんが所⻑として⽴ち上げたラボです。

地方を、自分の住む地域を良くしたい!変えたい!と本気で奮闘する仲間がここにはいます。様々な事例や対処法など知見も多く集まってきていますのでご興味ある方はぜひ参加してみてください。

次回はもう一組の子商いチーム、東京の子供たちの授業の模様になると思います。この地方と都市部の両方の子供たちでやるのには私のちょっとした実験というか興味というか。今後、教育などにおいて必要になるのではないだろうか?と思う事がありまして数年前から考えていたことでもあります。
子供に言うように、我々大人だって実践に勝る学びはありません!
そのあたりもまた記事にしますので乞うご期待!!

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