十二月二十四日 曇り

クリスマス・イブである。
今日は、ジャニーズのアイドルグループA.B.C-Zのライブに行ってきた。
ここ数日、コロナの感染拡大をテレビが大きく報じる中で、GO TO TRAVELも含めさまざまな企画やイベントが中止になる様をハラハラする思いで見てきた。
われらがグループのライブは無事敢行されるだろうか。
数日間、それだけが懸案事項だった。
私の場合、クリスマスライブが開催されると決まった時、その応募のために名義を作ったのだが、私名義での応募は全滅であり、フアンとしての船出はほろ苦いものとなった。
が、幸いなことに身内の応募が当たったので、その同行者として潜り込めることになった。

行きしなの電車の中、私はすでに万感の思いで胸がいっぱいだった。
開催された!
参加できる!
その事実だけで、こみあげるものがある。
実際、当初の予定では夏に開催される予定だったであろうことは、新曲発表のタイミングなどから容易に想像がつく。それが中止(というか延期)になったのだから、今回そうなったとしても何ら不思議はない。
コロナウイルスについて、個人的には大騒ぎするほどの事ではないと思ってはいるものの、実際問題、直近でのグラフ上の死者数・重症者数の山が大きくなっているのは事実だからだ。
それらを理由にライブが開催されないという決定になったとしても、痛恨の極みではあるが、受け入れざるを得ないのかなとも思っていた。
運営者側も、当日まで綱渡りのような気持ちであったろう。
その労苦は私のような一介のフアンには想像もつかない。
裏側でフアンと五人の幸福を繋いでくれた皆さんにはただただ感謝である。ありがとうございます。引き続き、最後までお願いいたします。

六本木EXシアター内では入場時の検温、アルコール消毒が徹底されており、入場後も施設内でのマスク着用と、公演中のスマイルアップシールド(マスクにひっかけて使うフェイスシールド)着用を促すアナウンスが頻繁に流れていた。
また、列に並ぶ際にも、間隔を空けて並ぶことになっていたし、アルコールスプレーはそこかしこに設置されていた。
現時点で考えられるだけの対策をすべてやっている、と言っていい。
会場内はアリーナでのステージの遠さを思えばすべて神席である。座席も座りやすかった。

ライブは始まった瞬間から夢の中にいるようだった。
特にセンターの橋本君はいつもに増して発声と動きのキレが素晴らしかった。
今年、我々フアンはライブや演劇といったイベントが、いかに貴重な時間であったかを再認識させられた年だったが、橋本君をはじめ五人にとっても同じだったのかもしれない。そういう意味で、五人と我々が同じ認識を共有できた時間だったのではないか。

夕食は家族だけのプチパーティということで、昨日の残りのカレーと、手羽先を揚げてもらって食べた。やはり二日目のカレーは味がしみてうまい。
明日はいよいよクリスマス、数日続けてきたこの日記も一区切りである。


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