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オンライン×オフラインのハイブリッド型キャンプが成功したお話。

こんにちは🌞
大雨やコロナやで世間は大変なことになっていますが、
最近涼しくなって、過ごしやすい夏になりましたね🌻
さて、今回は8月5日、6日に行われた沖永良部島の教育委員会主催 “English Green Camp”についてお話しようと思います。
今回のラインナップはこちら💁‍♀️

そもそも、なぜ関西に住んでいる私が遠く離れた鹿児島県の離島「沖永良部島」の子ども向けキャンプの運営に携わったのか。

これは遡ること約半年前。
私は「e.lab長期教育研修」というものにオンラインで参加していて、今年3月に研修最後の仕上げで「現地研修」を沖永良部島で行いました。
(ちなみに今はその研修で次期生のジェネレーター的なことをしています)
その後、研修を運営をされていた知名町の地域おこし協力隊の方から、6月ごろにある連絡が来ました。
「一緒に知名町のEnglish campを作りたい」
3月に沖永良部の魅力に取り憑かれた私は二つ返事でプロジェクトに携わることを決めました。
というのも、今回のテーマは英語×環境問題。
もともと英語を使って、国際理解教育をしたいと思った私にとって、自分の考えをアウトプットできる絶好のチャンスでした。
※また国際理解教育の定義が何なのかは次回以降の投稿でお話しようと思います。
毎週15分〜1時間のzoom会議を2人で行い、
飛行機も取って、有給も取って
さあ、2日後に沖永良部島に行くぞ!となった時、
悔やんでも悔やみきれない事態が起きました。

8月2日まん延防止等重点措置が居住地域に発令

まんぼうがどしたん?って感じだと思うんですけども、これにより島への渡航が不可能になりました。
島の医療体制は脆弱で、6月ごろにクラスターが起きて大変なことになったばっかだったというのもあるからだと思います。
本当はめーーっちゃ悔しかったです!!!!現場に行きたかったっていうのが本音です。キャンプが終わってから悲しくなって泣いたくらいほんまに行きたかったです…
急遽私はオンライン参加を余儀なくされました。
仕方がないし、こればかりは変えれない事実
でもせっかく貴重な有給まで取って、飛行機も取っていたので、
トランジットで降りる予定だった鹿児島(本土)に滞在することを決めました。結果的に8/4〜9でなんと5泊6日も鹿児島県本土に滞在しました(自然学校かよ)笑笑

台風一過と3日間のホテル缶詰生活🥫

前日の夜から、島のスタッフ2名と協力して念入りな準備と打ち合わせを行いました。そして、さらなる危機が私たちを襲いました。台風です🌪島は2つの台風が直撃し、オフラインでの開催自体が危ぶまれるかもしれないという状況で、私たちは4つの案を並行して考えていました。
1.私だけオンラインであとはオフライン(ビーチクリーンあり)
2.1の雨プログラム(ビーチクリーンなし)
3. 子どももオンラインがいるかもしれないプログラム
4.完全オンライン型
などなどさまざまな対策を練って、当日を迎えました。
案の定、台風さん上陸で大雨☔️しかし、なんとかキャンプ会場にはみんな来れたみたいだったので、プラン2の雨プロハイブリッド型になりました!

私は、ホテルでパソコンの画面に2日合わせて計16時間向かっていましたが、総じていうと、オフラインで一緒にやっている感があり、16時間もパソコンに向かってた感覚がありました。
じゃあ、

実際オンラインでどんなふうに関わっていたのか?

zoomを使い、現地では複数台のディバイスで入っていただいたおかげで、全体ファシリとチーム内ファシリの両方をすることができました。

《全体ファシリ》

私はキャンプでベースとなるイントロダクションとリフレクションを両日ともにさせていただきました。
1日目のイントロダクションではSDGsとは何か、目標14「海の豊かさを守ろう」ってどんなことか。実際の海の現状ってどうなの?このキャンプでの自分の目標は?等を電子版絵本や動画を間に用いながら、丁寧に伝えました。
その甲斐もあって、子どもたちがことの重大性やなぜこのキャンプをしているかの意義を理解して次の活動に取り組めるようになっていました。
そしてリフレクション。様々な人に協力してもらいながら、はじめてルーブリック評価を作成しました!その上で、私は子どもたちが自ら良い悪いをつけるような評価にしないことを意識して作りました。
実際に使ったものがこちら👇

実物を後日もらったんですけど、表が英語、裏が日本語訳でラミネートされたものが各グループ配られていたという感じでした!
子どもたちが自ら自分を評価するための基準ができ、のちのちこれがキャンプ全体の成長に繋がったと思っています。
(このルーブリック、2学期入ってからの総合の授業でほぼ丸ごと使おうと企んでいます😏)
2日目はまず、ビーチクリーンで使えなかったビンゴカードを用いて、海ごみカルタを作成。
それを私が読み手となり、英単語を読み上げました。

(実はこのビンゴカード、何週間も前から手書きで作成していました)
プラスチックのうみ」という絵本を子どもたちと一緒に読み、「人間は海やビーチにゴミを捨てている」という是非を確かめられるよう促しました。(気になる方は是非読んでみてください。Amazonにてkindle版、紙版両方売っています)

《チーム内ファシリ》

私が受け持ったグループだけオンライン。あとのグループは現地の英語スタッフが1人ずつついていたというような形でした。
主に4つ上手いことファシリができたことがありました。
1、子どもたち自身の気づきや考えを私(zoom)に向けて共有する流れができたこと
これを何度も繰り返したおかげで、子どもたちとオフラインほどとは言わないでも距離を縮めることができました。
2.外国から来た海ゴミ調べで結果的に他の班より有利な形に!!
子どもたちは小さな海ゴミカードを持っていたんですが、どこから来たかを読みとくアイテム「バーコード」を読み取るのは難しかったんですね。なので、私がpdfの海ごみカードを子どもたちが求める番号のものを画面共有で拡大するという手法をとりました。おかげで、50枚ほとんどのカードを埋めることができていました。うまく私を使っていた子どもたちはすごいです!👏
3.ジャムボードでブレーンストーミング
他のグループは画用紙に付箋を貼ってやっていたそうなのですが、
私のグループは子どもたちに2台iPadとペンシルを渡して(私もiPadで参戦して)、ブレーンストーミングをしました。最初は私がこういう風に使ったら?というように一緒にやっていたら、知らん間に子どもたちだけでどんどんジャムボードが展開されていました笑笑

実際の様子👆色分け方法をファシリしたら、わかりやすいジャムボードになった図
真ん中のオレンジ:沖永良部で起きている課題
水色黄色等:なぜそれが起きるのか
ピンク:どうやったらそれが解決するのか
4.ロイロノートを使ったプレゼン作り
ロイロノートを沖永良部の教育現場で使っているという観点から、
簡単にプレゼンを作る方法を子どもたちに伝授!
日本語でまず原稿を考えた後に、協力して英語に訳しました。
わからない単語は辞書で引くよう促し、私が文章を組み立てていました
(どうやらほかのグループは時間の関係で、英語スタッフが全部訳していたようです)
そこの空気感わからなかったので、時間が膨大にかかってしまいました😂

長々と書いてきましたが、まとめると、子どもたちと真剣にむきあったからこそ、オンラインとオフラインの壁を超えて交流することができたのかなと思います。
でも、

現場の空気感はわからない!!

ハイブリッド型の難点はオンラインの壁があること。少しはその壁を打破できたけど、空気感は伝わらない。まわりを観察しながら、ファシリをしたかった私にとって少し辛い部分でした。
だけど、現地のメンバー2人とお手伝いしてくださった地域の方々がいたからこそ、私が思う存分、やり切れたのかなと感じています。
沖永良部島にとって少しでもICTの可能性を伝えられた良い機会になったと思います!

ここまで読んでいただきありがとうございました!🙇‍♀️

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