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第5話 不動産売買に必須!物件調査しやすい役所ランキング

どうも、サウザンドハンズ社長です。

皆様の温かい声援により、何とか途中打ち切りの危機を逃れた「物件調査しやすい役所ランキング」が遂にここまできました。

前回は、足立区役所、墨田区役所、江東区役所を採点しました。

現時点でランキングトップは、文京区役所の13点となっています。

このまま単独トップで逃げ切るのか!それとも、まくってトップを掻っ攫う役所が現れるのか!

今回は、最後の3つの役所、葛飾区役所、江戸川区役所、そして唯一東京23区外の市川市役所を一項目5点満点の合計15点満点で採点していきます。

点数の理由を中心に簡単にコメントもしていきたいと思います。

※第1話から順に読んでいただくことを推奨しています。

第1話 第2話 第3話 第4話

葛飾区役所

・役所ホームページで調査可能な範囲 4点

都市計画情報、道路幅員、道路種別、ハザードマップ、建築計画標識が調査可能です。

葛飾区役所のホームページでは、建築計画標識という、珍しい情報を調べられます。

一定規模以上の建物を建築するときに義務付けられている建築計画の概要を確認できるものです。

ただ、これは株式会社建設データバンクという会社のホームページで首都圏全域を調べることができるため、採点対象外としました。

・交通アクセス 2点

京成押上線の京成立石駅から徒歩7分が最も近い駅です。

その他、京成本線および押上線の青砥駅徒歩10分、京成本線のお花茶屋駅も同じく徒歩10分となります。

徒歩5分以内には最寄り駅がありません。

・役所内の調査のしやすさ 5点

葛飾区役所の本庁舎は、本館と新館の二棟構成です。ただし、本館のすぐ隣に新館が建っているため、ほぼ同じ建物の感覚で調査できます。

調査部署は、3階と4階にまとまっていて、エレベータを使わなくても調査可能です。

埋蔵文化財の包蔵地は区役所で調査可能で、文京区役所同様、都税事務所も区役所内にあるため、今回の役所の中では、この項目で最高クラスです。

合計 11点


江戸川区役所

・役所ホームページで調査可能な範囲 5点

都市計画情報、道路幅員、道路種別、ハザードマップ、浸水履歴、埋蔵文化財包蔵地が調査可能です。

範囲の広さは、荒川区、墨田区、江東区と並んでトップクラスです。

・交通アクセス 1点

JR総武快速・総武緩行線の新小岩駅から約1,400m(徒歩18分)です。

さすがに徒歩では遠いので、駅からバスで向かう区役所となります。

そして、最寄り駅の新小岩駅は江戸川区ではなく、葛飾区にある駅です。

だからといって何か実害があるわけではないですが、一応、江戸川区内にある最寄り駅で距離を計ると、都営新宿線の船堀駅から約2,640m(徒歩33分)となります。

いずれにしても、東京23区内で最も最寄り駅から遠い区役所となっています。

バスが結構頻繁に走っているので、ものすごく不便というわけでもないのですが、今回あは鉄道の最寄り駅が基準のため、採点は低くなります。

ただ、江戸川区役所は船堀駅近くへの移転予定があります。2028年度の移転を目指しているようで、移転すれば、採点も変わりますね。

・役所内の調査のしやすさ 3点

現状の江戸川区役所は、本庁舎と第二庁舎、第三庁舎に分かれており、本庁舎はさらに北棟、東棟、南棟、西棟があります。調査先となる部署は、本庁舎北棟と第二庁舎、第三庁舎にあります。

そして、各庁舎は、動線があまりスムーズではなく、結構歩かされる上に、本庁舎と第二庁舎、第三庁舎は渡り廊下等では繋がっておらず、必ず外に出たり、公道を歩いて移動する必要があります。

実際はそんなに大した距離ではないのですが、第二庁舎と第三庁舎は、配置関係が悪く、ぐるっと遠回りをするようなルートで移動しなければならないことも合わさって、他の役所と比べると時間がかかっている印象です。

埋蔵文化財包蔵地の調査は、区役所本庁舎から約170mくらいにあるグリーンパレスという建物まで移動する必要があります。ただ、電話やFAXでも調査可能なので、グリーンパレスへの移動は省略可能です。

江戸川都税事務所は、一番近い第三庁舎からで約220m(徒歩3分)の距離なので、比較的近いです。

合計 9点


市川市役所

・役所ホームページで調査可能な範囲 4点

都市計画情報、道路幅員、道路種別、ハザードマップ、下水道が調査可能です。

下水道ですが、東京都の場合は、管轄が区役所ではなく下水道局になり、下水道局のホームページにて、都内の下水道台帳を確認できます。

ちなみに千葉県の場合、埋蔵文化財包蔵地は千葉県の運営するサイト、緊急輸送道路は、千葉県のホームページにて公開されています。

・交通アクセス 4点

市川市役所の主要な庁舎は、第一庁舎と第二庁舎に分かれています。

第一庁舎は、京成本線京成八幡駅および都営新宿線本八幡駅から徒歩5分。JR本八幡駅から徒歩10分です。

第二庁舎は、最も近い駅でJR本八幡駅から約1,100m(徒歩14分)と離れます。

今回は、第一庁舎を23区内の区役所の位置づけ、第二庁舎は都税事務所の位置づけで考えたいと思いますので、この項目では、第二庁舎の駅からの距離は採点対象外とします。

・役所内の調査のしやすさ 1点

前述の通り、二つの庁舎に調査先が分かれており、庁舎間は約970m(徒歩13分)となります。

各庁舎内は、調査先の部署がある程度まとまっているため、調査はスムーズです。

ただ、一つ大きなマイナスポイントがあります。

建築計画概要書という調査対象不動産の建物が建築された時の資料の写しを手に入れたい場合、市川市の場合、即日写しを交付してもらうことができません。

これまでに採点した23区内の各区役所は、いずれも即日交付してもらえるため、これまで一度も話題に上がっていませんでした。

交付されるのは、申請して1~2週間程度時間がかかるため、これは不動産営業の立場からすると、非常に厄介です。

ただし救済措置?があります。

写しをもらったり写真を撮ったりすることはできないのですが、原本データを見ながら、自ら書き写すのであれば、即日情報を得ることはできます。全部写そうとすると、結構な文字数がありますが。

埋蔵文化財包蔵地は、市立市川歴史博物館というところが調査場所ですが、電話かFAXでも調査可能です。


合計 9点


ここまでのランキング

1位 文京区役所  13点

2位 墨田区役所  12点

2位 板橋区役所  12点

4位 葛飾区役所  11点

4位 台東区役所  11点

4位 中央区役所  11点

7位 荒川区役所  10点

8位 江戸川区役所 9点

8位 市川市役所  9点

8位 千代田区役所 9点

8位 江東区役所  9点

8位 足立区役所  9点


全ての採点が終わりました。

結果、単独トップは文京区役所でした!ぱちぱちぱち。

同点の役所がかなりあります。

最終話では、同点の役所同士の担当者応対具合を比べて、1位から9位まで白黒つけたいと思います。

とは言っても、1位は決まってしまいましたので、もう興味が失せてしまった方もいらっしゃるかもしれません。

普通、こういうランキングって、最後にトップが決まるように演出するものですよね。

そこまで頭が回りませんでした。

仕方がないので、最終話では、最後にとっておきのプチ情報を発表します!


東京都中央区日本橋にある不動産会社の社長が執筆しています。不動産取引のことや不動産業界のことなどを書き連ねていきたいと思います。何かご質問やご相談がございましたらお気軽にお尋ねください。noteのテーマのリクエストでも大丈夫です♪