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感謝の気持ちと地域の魅力を贈るMANGOのお歳暮──宮崎県延岡市 島野浦島の「濃厚鯛ほぐれ」

MANGOが、2019年11月より方針として掲げている「CONNECT」。

この方針には「組織内外や地域とのつながり(CONNECT)を大切にし、互いに良い影響を与え合っていきたい」という想いが込められています。方針を掲げて以降、私たちは地域との「つながり」を創出するため、さまざまな取り組みを行ってきました。

社員のご家族と協力会社様へお贈りしているお中元やお歳暮にも、「CONNECT」の取り組みの一環として、宮崎県産の商品をセレクトしています。

1年の最後のご挨拶に、感謝の気持ちを添えて贈るお歳暮。
今回は、宮崎県延岡市 島野浦島(しまのうらしま)の「濃厚鯛ほぐれ」をお届けしました。

「濃厚鯛ほぐれ」は、宮崎県唯一の有人離島 島野浦島で一つひとつ丁寧に作り上げられた、フワフワとした弾力と口触り、絶妙なほぐれ感が魅力の鯛フレークです。

商品の開発から販売まで手掛けているのは、同じく島野浦島にオフィスを構える「日々とデザイン株式会社」さん。「『いつもの日常』をつくる」「いつでも帰ってこられる場所に」をコンセプトに、地域に特化したデザインや事業立ち上げ支援、商品開発を行っています。

そこで今回は、「濃厚鯛ほぐれ」が生まれた背景や生産者の想いを直接伺いたく、延岡市島野浦島へ行ってきました。

魅力あふれる島が抱える課題。活気を取り戻すために立ち上がった新事業

宮崎県の北部に位置する延岡市。市街地から車で約30分の浦城港から、船で10分ほどのところに島野浦島はあります。

到着してまず驚いたのは、宮崎県にこんなに透明度の高い海があることでした。港周辺の海水までも透き通っていて、泳いでいる魚やサンゴ礁を見ることができます。

早速、日々とデザイン株式会社 代表取締役の甲斐 慶太朗さんに、オフィスと同じ敷地内にある「満月食堂」にご案内いただきました。

「満月食堂」は、日々とデザインさんの事業の一つで、2022年3月にオープンした島唯一の食堂です。観光客のお食事処としてだけでなく、島の人たちのコミュニケーションの場にもなっています。また、コワーキングスペース、食品加工、島の情報発信基地など、お店を中心にさまざまな活動を行っています。

島野浦島は、漁業が盛んな島として知られ、県内外からたくさんの磯釣りファンが訪れます。珍しい海食トンネルや海の生き物たちが見られることから、ダイバーたちにも人気のスポットです。

かつては2,000人を超える住民が住んでいたこともあり、漁がお休みとなる「満月の日」には島の飲食店に漁師たちが集まり、島中が賑わっていました。しかし、少子高齢化や漁業の後継者不足が進み、2022年12月現在の人口は800人ほどに減少。最近まで、島の人が気軽に集まったり、島外から来られた方が食事したりできる飲食店は一軒もなく、それが島の課題の一つでもありました。

そんな少子高齢化や人口減少が進む島野浦島の活性化を図るため、2019年12月、「島業」推進協議会がビジネスプランコンテストを開催しました。

そのコンテストで、甲斐さんが「以前の満月の日のように、もう一度活気のある島となるように」という想いで企画した「満月食堂」が見事、最優秀賞に選ばれます。

人が呼べないのであれば、届ければいい。島野浦の味を全国へ

コンテスト後の2021年には、食堂やコワーキングスペースなどの機能を備える「満月食堂」のオープンに向けて準備を進めていました。しかし、新型コロナウィルス感染症のパンデミックが影響し、延期を余儀なくされてしまいます。

逆風が吹く中、「なんとかして島の味を届けたい」「たくさんの人に島を知ってもらいたい」という想いで取り組み始めたのが、「濃厚鯛ほぐれ」の開発でした。

商品の企画・開発・調理は、島野浦島の「島民泊 遊季」で料理人を務める結城志帆さんが担当しました。また、島浦町地域おこし協力隊の岩田大志さんも企画に関わるなど、チームで開発に取り組んだと言います。

「濃厚鯛ほぐれ」の鯛は、「しまうら真鯛」の養殖を行う木下水産のものを使用しています。加工には、延岡市北浦産の「月の塩」、渡辺味噌醤油醸造の醤油を使用するなど、延岡市・島野浦産のものがギュッと凝縮された一品です。

味や風味、賞味期間や重量、パッケージデザインなど、試行錯誤を繰り返した末に、ようやく「濃厚鯛ほぐれ」は完成しました。

目指すのは100年後も持続可能な「いつでも帰ってこられる島」

「濃厚鯛ほぐれ」は各種メディアに取り上げられるようになり、生産が追い付かなくなるほどに。そんなとき、鯛の仕入れ先である木下水産の取締役専務 木下 拓磨さんは「地元に新たな事業が生まれ、若者が帰ってこられる機会になるなら全力で支援したい」と、積極的に関わってくださったそうです。

日々とデザイン株式会社 取締役の岩田 大志さん(写真左)と有限会社木下水産 取締役専務の木下 拓磨さん(写真右)

2022年3月には、念願だった「満月食堂」のオープンも叶い、徐々にお客様で賑わうようになっていきました。ランチタイムを過ぎると、お総菜を求めて地元の方もいらっしゃいます。

日々とデザイン株式会社の甲斐さんと岩田さんは「これから島の人がいつでも帰ってこられる島を作っていきたい。そのためにも自分たちから島を盛り上げ、島に新たな雇用を生み出していきたい」と仰っていました。

「これは、私たちだけでなく、島の人たちの願いでもあります。その期待を背負いながら、この地の人や資源の素晴らしい魅力をデザインし、まだ知られていない世の中に届けていくことが、私たちの役目です。『鯛ほぐれ』の商品開発から得られた経験を活かし、新たな取り組みを行いながら、島の未来をより良くしていきたいです」と、嬉しそうに語る姿がとても印象的でした。

島野浦を訪れて感じた、島の人々の想い

私たちの住む宮崎県にある自然豊かな島、島野浦。

故郷を愛する人たちが、大好きな島の未来をつないでいくため、妥協なく島の魅力を発信し続けています。今回の訪問を通して、課題に向き合い、工夫しながら前に進む島の方々の熱い想いを肌で感じることができました。

短い時間でしたが、島野浦島の素晴らしい自然と人々に出会うことができた特別な1日となりました。今回ご協力いただいた「日々とデザイン株式会社」の皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました!

写真左から、日々とデザイン株式会社 取締役 岩田 大志さん、満月食堂 副店長 岩田 あかりさん、満月食堂 店長 結城 志帆さん、弊社 平野、日々とデザイン株式会社 代表取締役 甲斐 慶太朗さん

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