見出し画像

【長期戦】学校を休んでいる子に親がしてあげられること

僕のクラスには学校に来れない子、つまり不登校生徒数が2人、そして欠席がちの子が数名います。よく保護者の方と話をするのですが、毎度自分の勉強不足さを痛感します。「どうすればいいんでしょうか、、」「これで大丈夫なんですかねぇ、、」と保護者の方の悩みに対して、自分の中での答えが持てないんです。(それを伝えるかどうかは別問題として)
自分だったらどうするか。基本的な原理原則くらいは知っておきたい。自分なりの答えはもっていたい。そう思って勉強しています。

今回は、石井 志昂さん著「『学校に行きたくない』と子どもが言ったとき親ができること」から、「学校を休んでいる子に、親がしてあげられること」というテーマで考えたことを書いていきます。

もし、我が子が「学校に行きたくない」と言い出したら、どのように対応するだろうか。前回の記事では、まず休ませて、心のストレスを減らすことの大切さを書きました。今回は、ちょっと長めの休みが必要そうな子の場合について、子供の心の段階ごとに考えていきます。


今日のポイント
①まずは心と体を完全に休ませる
②感情を噴出させてあげる
③自分に起きたことの言語化に付き添う
④自然と親から離れていく

【①まずは心と体を完全に休ませる】

休み始めです。学校で我慢して、我慢して、心をズタズタにしても我慢して、ついに耐えきれなくなって学校に行けなくなっています。

まずはボロボロになった心と体を完全に休ませてあげます。極度の緊張から解きほぐしてあげます。

子どもにとっては1番苦しい時期ですし、とても不安定ね時期です。眠れない、寝すぎる、イライラするなど、一緒にいる家族もつらい時期です。子供のペースで生活させて、まずは家の中で安心できるようにさせてあげたいですね。

【②感情を噴出させてあげる】

家で休んで、安心できるようになると、今度は自分の感情を噴出したがります。
怒り出したり、甘え出したり、急に泣き出したり…。
まだ感情のコントロールができていません。

それでも、親はじっくりと付き合って、心の傷を癒やしてあげます。

【③自分に起きたことの言語化に付き添う】

続いて、自分のことをよく喋るようになります。今日はどんな1日だったかを話したり、過去にこんなことがあったと話したり。ペラペラと喋る子もいるそうです。

親は子供の話をじっくり聞いてあげます。話をしながら自分自身の気持ちを整理していくのです。

【④自然と親から離れていく】

少しずつ親から離れ、友達と遊ぶ時間が増えていきます。

今は直接会って遊ぶ子ばかりではなく、ネットで繋がってチャットをしたり、会話をしたりしていく子も多いようです。

僕の関わった子も、学校には行けなくとも、仲の良い友達と毎晩オンラインゲームを楽しむなど元気に過ごしているようでした。


さて、①〜④まで書いていきましたが、これらは順番通りに進んで癒えていくのではなく、いったりきたりするそうです。受けた傷の深さによっては、数年かかる場合も。

なので、焦って子供をコントロールしようなんて思ってはダメ。不登校児童生徒のゴールは、決して学校に戻って学校社会の「普通の子」に戻ることではありません。まずは心の傷を癒してあげること。

これらを知ったうえで保護者や子供たちと接するだけでも、互いに楽な関係を築けそうですね。

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?